カテゴリ

発達の気がかり

<寝返り>や<ハイハイ><つかまり立ち>など、「遅いのでは?」 と感じたときにこう考えこう対処しました

親が見本でハイハイを実践。まねしたがりの娘のやる気を誘って大成功!

H.Yさん Mちゃん (体験談当時の年齢:0歳10ヵ月頃〜1歳0ヵ月頃 女 第1子 京都府)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

10ヵ月になってもハイハイポーズすらしない娘。健診のときに、「これではちょっと心配だなあ」と医師に言われ、「どこか悪いんだろうか?」と不安になりました。でも、首がすわるのも寝返りも遅かったので、「これがこの子のペースなんだ」と割り切ることにしました。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

まずは、私や主人がうつぶせになって、「ほふく前進」で娘に向かって行きました。それを見て娘が寝返りをし、うつぶせになったら、娘の横に並んで、ゆっくりと前に進み、まねっこをするよう促しました。ちょうどこのころ、私たちのまねをしたがるようになったからです。そして、私たちが喜ぶと、娘は同じことを繰り返しやりたがったので、まねができたら、思いっきりほめてあげました。娘がうつぶせになっているのに気がついたときは、すぐにハイハイで近づいたり、周りをぐるぐると回ったりしました。まず形を見せて、「ハイハイは楽しいよ!」と思わせたかったからです。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

結局、ハイハイし始めたのは1歳になる直前。でも、できるようになったらどんどん上達し、その上達ぶりにはびっくりしました。その後、歩いたのも1歳5ヵ月と、かなり遅かったのですが、歩き出したら、あっという間に走り出していました。やっぱり、その子にはその子なりの「時期」があるんだなあと実感しました。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

わが子の発達状況が育児書や周りの子と比べて遅いと、「どこか悪いのでは?」と思ってしまいますよね。でも、遅いのもその子自身の個性。お母さんが焦ると、子どもは縮こまってしまうような気がします。「やりたくなったらやってみてね」ぐらいの気持ちで子どもに任せていると、そのうちできるようになっていたりします。「まだできない」ではなく、「今は準備中」と考えを切り替えてみると、気が楽になりますよ。

1歳前後の子どもの発達の気がかりへのアドバイス

たけなが かずこ 先生

1歳前後の子どもの発達は、まずは個人差がとても大きいのだという理解をしておきましょう。知的発達・身体的発達のバランスも個人差があり、また身体的にもハイハイしないでいきなり立つ子もいます。ご家庭では、遊びの場面を上手く使って身体の発達を促してあげるとよいでしょう。例えば、部屋の中で体を転がして寝返りの練習にしたり、お母さんの体や安全な場所につかまらせて立つ練習にしたり・・・など、ゆったりと見守りながら親子で過ごせるとよいですね。

そうはいっても遅くて心配、とても気になる、という場合はそのときに気がかりの内容をメモしておき、健診のときに相談することをお薦めします。6〜7ヵ月・9〜10ヵ月前後の健診は日本全国どこの自治体でも行っていますので、その機会に状況を伝えてアドバイスを仰いでください。

またお薦めしたいのは、ホームドクターを持つこと。小児科は病気になったときだけに行くところではなく、普段の子どもの生活や親の育児不安も含めた生活全般を支援してくれるところだと考えてください。特に発達については、経過を見てみないと判断できないことがとても多いので、定期的にホームドクターにかかることをお薦めします。定期的にかかることで、子どもの発達の経過をふまえた判断や処置をしていただくことができます。

<寝返り>や<ハイハイ><つかまり立ち>など、「遅いのでは?」 と感じたときにこう考えこう対処しました

体験談内検索