-
総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 排泄
排泄0歳5ヵ月
寄せられたご相談
尿の色がとても黄色いことが気になります。大人の場合は腎臓(じんぞう)が悪いとか、疲れているなど聞くのですが、乳児の場合はどうなのでしょうか?
最近とても気になるのですが、息子の尿がとても黄色いのです。
授乳は1日6回、うち2回はミルクです。離乳食もまだ始めていません。よく大人がそうだと腎臓が悪いとか疲れているとかいうのを聞くのですが、乳児の場合はどうなのでしょうか?
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
心配はありません。少し濃いめのおしっこが出ていると思われます。
おしっこの黄色い色は、胆汁から運ばれてくるビリルビンという成分がおしっこに出るためです。暑い日などに汗がたくさん出て体の水分が不足したり、吐いたり下痢をして脱水状態になると、おしっこが濃くなって黄色が強くなります。
肝臓の病気で黄疸(おうだん)が見られるときもおしっこの黄色が強くなりますが、このときは皮膚や白眼も黄色くなりますので見分けがつきます。
黄色が濃いのではなく、赤みを帯びているとか、褐色のような色をしているときはおしっこに血液が混じっている可能性があり、この場合は腎臓や膀胱(ぼうこう)などの病気も考えられますので尿の検査をする必要があります。
ご相談のお子さんの場合は、少し水分が不足しているのかもしれませんので、十分水分をとるようにしてください。白眼が黄色くなっているとか、黄色の色が濃い状態が長く続くとか、赤みを帯びているといった場合は、一度おしっこの色を小児科の医師に診てもらうとよいでしょう。