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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 排泄
トイレでおしっこができるようになったのですが、ひどいときには2〜3分間隔でおしっこに行きたがります。以前包皮炎になっているので心配です。
オムツがとれて、「ちっち」と教え、トイレでおしっこができるようになったのですが、最近になって、おしっこをしたと思ったらすぐに「ちっち」と言って、またトイレへ行きたいというようになってしまいました。ひどいときは、2〜3分間隔で言います。外出先でも何度もトイレへ行きます。以前、三度おちんちんの病気(包皮炎)になっているので心配です。
何らかの緊張があると頻尿になることがあります。お子さんの好きな遊びをたくさんさせて、リラックスさせてあげることが大切です。
頻繁におしっこを教えるときのお子さんの様子はどうでしょうか? 本当におしっこが出そうな様子があるのか、そして実際におしっこは出るのでしょうか?
おしっこの間隔が短い理由には泌尿器系統の発達が未熟で膀胱(ぼうこう)の括約筋をうまく緩めたり締めたりがスムーズでないということがあります。膀胱炎などで膀胱が刺激されていますといつも尿意があり、何度もおしっこにいくようになりますが、この場合は高い熱が出ることが多いようです。
また、まれですが内分泌系の病気で尿を出すホルモンが過剰に分泌されて尿量が多くなり、何度もおしっこにいく場合があります。この場合は、尿量が多くなり、飲む水分の量も極端に多くなります。
ご相談のお子さんもそうだと思われますが、最も多い理由は心理的な問題が考えられます。環境の変化、心理的な負担などお子さんにとって何らかの緊張があると1回のおしっこの量も少なく、頻尿になることがあります。特に神経質、心配性のお子さんに多く見られます。
3歳ですとお友だちと遊ぶ機会が増え、外ではお子さんなりの緊張もあるでしょう。
また日常生活ではそろそろしつけもしていかなければならない年齢です。しかし、あれもこれもいっぺんにしつけをしていくとお子さんの負担も大きくなります。お子さんが過度に失敗を恐れるようになり、緊張が高まることもあります。
ご相談のお子さんの場合は包皮炎がきっかけになっているのかもしれません。包皮炎になるとおしっこをするときに痛みがあり、少しずつおしっこをするくせがついてしまい、おしっこの回数が少し増えることもあるようです。
何回か包皮炎を繰り返されているようですので、どうしてもまわりが神経質に対応されたりすることもあるでしょう。繊細なタイプのお子さんですとまわりの緊張を敏感に感じとり、いつも気になってトイレに行く回数が増えることがあります。
お子さんがトイレに行きたがったときに「また行くの、さっき行ったでしょう」といった反応は避けた方がよいでしょう。トイレに頻繁に行くことについてもあまり神経質にならないことが大切です。
お子さんがリラックスできるような環境調整をしてあげましょう。お子さんが熱中して遊べるものをおうちのかたも一緒に楽しんでください。何かに没頭できる時間が長くなればトイレに行くことも少しずつ減ってくると思われます。
いずれにしても心理的な場合は、様子をみるうちにいつのまにかよくなることが多いようです。