二瓶 健次 先生

総合監修:二瓶 健次 先生

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症状・病名と予防接種

病気と予防アドバイス - アトピー性皮膚炎

アトピー0歳6ヵ月
寄せられたご相談

アトピー性皮膚炎とはどういう症状のことをいうのですか?

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子どものひじやひざなどの手足に湿疹が出て、とてもかゆそうです。ママ友達に「アトピーでは?」と言われて不安です。
アトピーとは具体的にどういう症状のことをいうのでしょうか。

先生からのアドバイス
鈴木 博 先生

アトピー性皮膚炎とは、乾燥した皮膚にかゆみ、赤み、湿疹などを生じる病気で、かゆみのある湿疹が出たり、治まったりする症状を何カ月も繰り返します。この皮膚の症状に、特定の原因物質(アレルゲン)が関係していると考えられています。

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一般的に「アトピー」といわれているのは、「アトピー性皮膚炎」のことです。かゆみのある湿疹が出たり治まったりし、それを何カ月も繰り返すのが主な症状です。
生後5ヵ月くらいまでは顔や頭がジクジクして、赤いボツボツが出ることも多く、次第に胸や手足など全身に広がっていきます。耳たぶの下が切れる「耳切れ」も特徴的な症状のひとつです。家族にアレルギーをもっている人が多いことも、アトピー性皮膚炎の特徴の一つです。

アトピー性皮膚炎は、皮膚の乾燥、かゆみ、炎症に一部、特定の原因物質(アレルゲン)が関係している例もあると考えられています。一般にアレルギーとは、私たち人間の体に入ってきた異物を認識・攻撃し、体を守る「免疫反応」が過剰に起こる状態で、体に無害の物質にまで過敏に反応することをいいます。

代表的なアレルゲンには、卵、牛乳、大豆などの食べ物、ダニ、ほこりなどがあげられます。
ご相談者のお子さんのように1歳ぐらいの年齢の場合は食べ物がアレルゲンになっていることも考えられますが、いろいろな原因が関与しており、診断は簡単にはできません。
ご心配なようでしたら小児科を受診し、アレルギーの関与も含めて、いろいろな角度から検討してもらうといいでしょう。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。

プロフィール


鈴木博

埼玉医科大学卒業。1991年埼玉医大小児科講師。1998年東京都品川区に「鈴の木こどもクリニック」を開設。監修書に「赤ちゃんの病気・けが&トラブル救急箱」(学研)等。昭和大学医学部客員教授。品川区議会議員。