症状・病名と予防接種

病気と予防アドバイス - アトピー性皮膚炎

発疹3歳7ヵ月
寄せられたご相談

上半身、腕、太もも、背中に鳥肌のような発疹(ほっしん)が出ていてかゆがります。原因がわからないのですが、どのようなことが考えられるでしょうか?

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上半身、腕、太もも、背中に鳥肌のような発疹(ほっしん)が出ていてかゆがります。発疹は鳥肌のように小さく色はありません。このほかに特に病状はありません。かゆがるので心配です。
地域の健康相談で聞きましたが原因はわかりませんでした。どのようなことが考えられるでしょうか?

先生からのアドバイス
馬場 直子 先生

皮膚が鳥肌のように見えてかゆがるのは、アトピー性皮膚炎の最も軽い症状であるアトピー性ドライスキンが考えられます。一度皮膚科を受診して、適切なスキンケアの方法を聞き、保湿薬などの塗り薬をもらってきちんとケアしてあげた方がいいでしょう。

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背中や胸、おなかなどの体幹、腕、太ももなどの皮膚に鳥肌のような小さな白っぽいぶつぶつ(発疹)が出ていて、かゆがるというのはアトピー性皮膚炎の軽い症状が考えられます。
アトピー性ドライスキン(乾燥肌)と言って、たいていのアトピー性皮膚炎の子どもはこれが基本となって、その乾燥しがちでかゆい皮膚を引っかくうちに、赤いブツブツや、引っかき傷もできてきて、本格的なアトピー性皮膚炎になっていくのです。
ですから、このドライスキンをほうっておかないで、きちんとケアしてあげることが大切です。

ドライスキンは乾燥してバリア機能が弱くなってしまった状態なので、衣類とこすれたり、汗をかいたりなどの、ちょっとした刺激でもかゆみを誘発してしまいます。
ドライスキンの人は皮膚の最も外側の層である角層がはがれかかっていて、その表面を覆っている皮脂も少なくなっているので、それを補い、はがれかかった角層のバリア機能を補強するために保湿薬を塗ることが必要です。保湿薬にもいろいろな種類があり、人によって合う合わないがあるので、小範囲に塗ってみてよければ全身に塗るようにした方がいいでしょう。

また、塗る際には、できれば皮膚の表面は汚れや汗などがついていないきれいな状態がいいので、入浴のあとが最も効果的です。
入浴のときは、タオルやスポンジなどで体をこすらないように、よく泡立てた石鹸(せっけん)を使って、手で優しくなでるように洗ってあげましょう。お湯の温度は熱過ぎないように(40度以下)、湯船に長くつからないように、シャワーの水圧は強すぎないように気をつけましょう。

一度皮膚科を受診して、きちんと診断してもらい、適切な指導を受けたり保湿薬などの塗り薬を処方してもらうことをおすすめします。
今まで一度もアトピー性皮膚炎と言われたことがなくても、途中からアトピー性皮膚炎になることはよくあることです。アトピー性皮膚炎は、生まれてすぐの乳児期から発症する人もいれば、幼児期、学童期、成人してからなど、途中から発症することもあるものです。

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プロフィール

二瓶健次

二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。

プロフィール

馬場直子

馬場直子

神奈川県立こども医療センター皮膚科部長。滋賀医科大学医学部卒業。横浜市立大学医学部皮膚科、横須賀共済病院皮膚科勤務などを経て1994年より神奈川県立こども医療センター皮膚科医長。2002年から現職。横浜市立大学皮膚科非常勤講師を兼任。