症状・病名と予防接種

病気と予防アドバイス - アトピー性皮膚炎

睡眠1歳9ヵ月
寄せられたご相談

アトピーのせいなのか夜泣きがひどく、続けて長時間眠ってくれません。

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生後4ヵ月ごろからひどいアトピー性皮膚炎が発症し、同時期に夜泣きが始まりました。アトピーの症状は、出たら塗り薬を塗れば治まる程度まで治りましたが、夜泣きはひどくなる一方です。
断乳もして、1歳8ヵ月からようやく歩き始めたのに、だいたい1時間、最低なら10分、最高でも3時間しか続けて寝ません(一応9時間睡眠です)。起きるときは、まずかきむしってから泣き出します。運がよければ乳をさわらせるだけでまた寝ます。
大泣きのときはしばらく抱っこしてゆらゆらしないと寝ません。もう1年半ぐらい続きますが、病気でしょうか? かゆいから眠れないのか、眠れないからかゆいのか、わかりません。

先生からのアドバイス
大矢 幸弘 先生

泣くと優しく対応してもらえると思ってしまっている可能性が高いと思います。通常はアトピー性皮膚炎の治療と行動療法を同時に行えば1週間から2週間くらいで治ります。

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連続で3時間までしか眠らないのであればアトピー性皮膚炎のかゆみのせいで眠れない可能性が大きいと思います。
アトピー性皮膚炎が発症したのと同時期から夜泣きが始まったとのことですので、おそらくかゆみがひどくて眠れず不快になって泣いていたときに、おうちのかたが一生懸命に優しく対応されたことで、泣くと優しく対応してもらえることを学習してしまった可能性もあります。
お子さんは泣いたりかいたりすることでおうちのかたの注目という対応を得ることができますので、夜泣きが強化されてしまうのです。心理学の用語では、「オペラント条件付け」と言いますが、子どもの問題行動の多くがこのようなメカニズムで形成されていきます。こうした現象は珍しいことではなく、1年半続こうが5年続こうが病気とは限りません。

治療法については、まずアトピー性皮膚炎を完全にコントロールして皮膚状態をきれいにすることが第一です。これで皮膚のかゆみは消えます。
皮膚がきれいになったら夜泣きをしても決して相手にせず、ひと晩がまんして徹底して知らんぷりします。これは行動療法の一種で、普通の人にはなかなか難しいと思います。
自宅でうまくいかない場合は以上の治療を入院して行います。私の経験ではほとんどのお子さんが1週間から2週間以内に症状が消えます。これでも治らなければ別の病気がないかどうかをさらに精査する必要があります。

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プロフィール

二瓶健次

二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。

プロフィール

大矢幸弘

大矢幸弘

名古屋大学卒業後、名古屋大学小児科、国立名古屋病院小児科を経て、 1995年から国立小児病院アレルギー科、2002年から国立成育医療センターアレルギー科医長として勤務。 小児の喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど小児アレルギーが専門。