子どもに自信をつけさせたいなら「目標」はこう立てる! 専門家が指南
子どもに自信を持たせ、学習やスポーツなどに意欲的になってほしいと願う保護者は少なくないだろう。そこで、筑波大学大学院准教授の外山美樹氏に、子どもに自信を持たせるための目標設定のコツを、学校段階別に教わった。
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幼児の場合には、身近な目標を立てること。目標を立てたことをすぐに忘れてしまいますから、目標を書いて壁に貼り、よい行動ができたらすぐにほめてください。少しがんばれば達成できる身近な目標を、保護者のかたが一緒に立ててあげるとよいでしょう。
小学生の場合は、お子さまの能力に合った目標設定を。きょうだいや周囲と比較せず、お子さまが少しずつ成長できるよう、小さな目標から始めましょう。目標に取り組みやすくするために物理的な環境を整えたり、どう努力すればよいかなどとアドバイスをしたりしてください。
中学生では、本人ひとりに任せたいという保護者も出てくる頃ではないでしょうか。しかし、ベネッセの調査では中学1年生では、自分で目標に向けて計画を立て勉強を進められる子どもはまだまだ多くないようです。その場合には、今週はどんな勉強をしたらよいか、一緒に計画を立ててあげてください。お子さまは次第に、自分で目標達成のための計画を立てられるようになり、自信も付くはずです。
いくつかポイントをご紹介しましたが、これらを守って必ず目標に向けて努力させなければと堅く考える必要はありません。お子さまのよいところを伸ばすために、楽しんで取り組んでください。