【明治時代】政党について
政党がいくつかでてきて,自由党と立憲自由党があったり,途中で名前が変わったりして,違いが分からなくて混乱してしまったので教えていただきたいです。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問にさっそく解答させていただきます。
【質問内容】
政党がいくつかでてきて,自由党と立憲自由党があったり,途中で名前が変わったりして,違いが分からなくて混乱してしまったので教えていただきたいです。
【質問への回答】
征韓論に敗れて政府を去った板垣退助・後藤象二郎・江藤新平・副島種臣らが愛国公党を結成し,民撰議院設立の建白書を太政官左院に提出したのが日本における政党のはじめです。
以後たくさんの政党が結成されては解散,と離合集散をくり返すのは,教科書巻末あたりにある変遷表を見れば分かるとおりです。
といって,変遷表をぜんぶ覚える必要はもちろんありません。
政党とは,共通の政治的目的をもつ者によって組織されるグループのことです。
したがって,必要に応じて,目的に沿って,人々が離合集散をくり返すのは当然のことといえます。 (現在でも政党の離合集散はよくあります)
政党の結成や変遷については,
・中心人物
・主張の特徴
などに注目して整理するといいでしょう。
例として,自由民権運動の初期に結成された自由党と立憲改進党について整理してみましょう。
政党名 | 中心人物 | 主張の特徴 | 支持層 |
---|---|---|---|
自由党 | 板垣退助 | フランス流、急進的な自由主義、一院制 | 士族・豪農・商工業者 |
立憲改進党 | 大隈重信 | イギリス流、漸進的な立憲主義、二院制 | 都市の実業家・知識人 |
【学習アドバイス】
政党の変遷については何かを見るだけで理解しようとするよりは,自分で書いてみるほうが整理できます。また戦前の政党については立憲政友会(自由党系の政治家により結成)を軸におさえていくと理解しやすいということも覚えておくといいですよ。
これからも進研ゼミの教材を使って学習を進めていってくださいね。