【日露戦争と資本主義の発達】明治~大正時代の頻出ポイントはどこですか?
今回のテストは明治~大正時代が出題範囲なのですが,全然対策が進んでいません。もうテスト直前なので,ココは出そう!というポイントがあれば,ぜひ教えてください。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問にさっそく答えていきますね。
【質問の確認】
今回のテストは明治~大正時代が出題範囲なのですが,全然対策が進んでいません。もうテスト直前なので,ココは出そう!というポイントがあれば,ぜひ教えてください。
【解説】
明治~大正時代は,日本が大きく変わっていった時代です。江戸時代の鎖国政策の影響で,制度や技術面で遅れをとっていた日本が,欧米諸国に追いつくためにさまざまな施策をおこなってきました。なかでも「条約改正」「大陸進出」は重要なポイントです。まずはこの2点を押さえておきましょう。
◆不平等条約の改正
旧幕府が結んだ,欧米諸国との不平等条約を改正することは,明治政府の悲願でした。特に大きな課題であった,「領事裁判権の撤廃」と「関税自主権の回復」について,交渉した人物と交渉内容を合わせて押さえていきましょう。
岩倉具視 | 最初の条約改正交渉。中途で断念 |
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寺島宗則 | 交渉不成立/井上馨…交渉中止/大隈重信…交渉中止 |
青木周蔵 | 領事裁判権の撤廃についてイギリスの同意を得るが大津事件で辞任。交渉挫折 |
陸奥宗光 | 1894年、領事裁判権の撤廃に成功(日英通商航海条約の成立) |
小村寿太郎 | 1911年、関税自主権の回復に成功(日米通商航海条約の改正調印) |
◆大陸進出
明治~大正時代,政府は朝鮮半島や中国への進出を進めていきました。
明治時代から大正時代にかけての大陸進出の過程を押さえましょう。
1875年 | 江華島事件 | この事件を機に、翌年日朝修好条規を結び、朝鮮を開国させた |
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1894年 | 日清戦争 | 朝鮮における主導権をめぐって清国と対立→翌年下関条約締結 |
1904年 | 日露戦争 | 満州・韓国をめぐって日本とロシアが対立→翌年ポーツマス条約締結 |
1910年 | 韓国併合条約 | 韓国を日本の植民地とした |
1914年 | 第一次世界大戦 | 第一次世界大戦…大戦に乗じて中国に進出→翌年二十一カ条の要求 |
【アドバイス】
ここで挙げた「条約改正」「大陸進出」は,テストで出題されやすい重要ポイントなので,教科書と授業のノートなどをしっかり見直し,流れを理解しておきましょう。ここをしっかり押さえておけば,明治~大正時代の対外関係の出題にはほぼ対応できるはずです。