目標4 質の高い教育をみんなに
世界にはまだ、子どもの時から働かないといけないといった事情で、学校に行くことができず、小学校で習うような読み書きや計算を十分に教えてもらえない子どもたちがいます。 日本でも、生活にゆとりがないなどの理由で、大学に行くことをあきらめる人がたくさんいます。また、大学に行く人は女性よりも男性の方が多くなっています。 住んでいる国や性別にかかわらず、すべての人が良い教育を受けられるようにすることが求められています。
今と昔の学校のちがいって?
インタビュー調査!
身の回りで調べよう
インタビューする人や日時を決めよう
インタビューする人は、お父さんやお母さんでも良いですし、おじいさんやおばあさんなど、自分と年れいがはなれている人だと、もっと面白い話が聞けるかもしれません。
もちろん家族以外にもインタビューを受けてくれそうな大人の人がいればお願いしても良いですし、できるだけ、1人ではなく何人かの人にインタビューしてみましょう。
じっくり話を聞けるように、少なくとも1時間くらい、できれば2時間くらい、時間をとってもらえるようにお願いして、インタビューの日時を決めましょう。
インタビューしたいことを考えよう
インタビューをする時は、準備がとても大事です。 必ず聞きたい質問は、インタビュー中に忘れないように、事前にノートなどにまとめておきます。 何人かの人にインタビューをする場合も、全員にする質問をいくつか決めておきましょう。
参考)質問の例
- 小学校(または中学校)に通っていたのは、いつですか?
- 小学校では、どのような科目がありましたか?
- 小学校のころは、友達とどんなことをして遊んでいましたか?
- 小学校に行くのは好きでしたか、きらいでしたか? その理由はなんですか?
- 小学校で習ったことで、特に役に立ったと思うことはなんですか?
- 当時の学校と、今の学校をくらべて、ちがいを感じることはありますか?
例にある質問以外にも、色々な質問を自分で考えてみましょう。
先生のこと、教室のこと、部活のこと、放課後のことなど、興味のあることなら何でも質問にできると思います。 また、本格的にインタビューをするのが初めてという人は、ノートのかわりにインタビューシートを使ってみてください。
インタビューしよう
準備ができたらいよいよインタビュー本番です。インタビュー本番で心がけることについて、元新聞記者の荒木さんに聞きました。ぜひ参考にしてみてください。
インビュー本番で心がけること
インタビューの本番では、用意した質問を1つ1つ聞いていきます。ただし、相手の話に自分の興味が出てきた時や、もっと話してもらえることがありそうだなと思った時は、用意した質問にこだわらず、その場で思いついた質問もしてみると良いです。
話を聞いているうちに、自分から話したいことなども出てくるかもしれません。基本的には、インタビューでは相手に気持ちよく話してもらうことが大事ですが、話の流れをじゃましなければ、質問だけでなく自分の感想を話したり、今の学校ではこうなっているといった自分の見方を話してもかまいません。
もし話す人に「インタビューの内容を録音しても良いか」を聞いてOKをもらえたら、スマートフォンのアプリなどを使って、録音させてもらうのも良いでしょう。
相手の話を聞いたり質問をしたりしながらメモをとるのは大変なので、録音させてもらえる場合は、インタビュー中はメモをとらずに話に集中し、後から録音した内容を聞き返してノートなどにまとめるというのも1つの方法です。
インタビューと言えば新聞やテレビの記者の人たちがするものというイメージがあるかもしれませんが、大人の研究者の間でも、人の心について研究する「心理学」や、社会について研究する「社会学」などの分野では、研究の方法の1つとしてインタビューがよく使われます。
聞いた人:
荒木勇輝さん
日本経済新聞社の記者として5年間働き、東京本社と京都支社で企業・行政・大学などの取材を担当。2014年に賛同者とともにNPO法人寺子屋プロジェクト(Tera school)を設立。京都を中心に全国各地で、学びの場づくりやそれを支える地域の人たちのコミュニティづくりに取り組む。
まとめよう!
ふり返ってみよう
インタビューをした後は、話の内容をよく覚えているうちに、聞いた内容について整理します。 ノートやインタビューシートにメモした内容を見返しながら、インタビュー中はメモしきれなかった話について書き足していきましょう。 ここは重要だと感じた部分などに線を引いたり、自分がインタビュー後に疑問に思ったことなどをメモするのもおすすめです。そうした時は、色えん筆や色ペンなどを使って、インタビューした人の話と自分の感想を区別できるようにしましょう。 こうした作業をなるべく早めに行うことで、時間がたってから見返しても、インタビューの内容を思い出せるようになります。
わたしのアクション(やること)を宣言しよう!
やってみよう!を通して感じたことと、SDGs の目標「4:質の高い教育をみんなに」を踏まえて、自分ができることを宣言しましょう。
例) ・お母さんとおじいちゃんにインタビューをして、お母さんが通っていたころの小学校は今と少しちがうくらいだったけれど、おじいちゃんの通っていたころの小学校は全然ちがっていて面白かったです。特に、先生におこられる時にたたかれたり、バケツを持ってろうかに立たされたりするのが当たり前だったとびっくりしました。でも、おじいちゃんの時代は体を動かす遊びをたくさんしてみんな楽しく遊んでいたり、小学生でも家の仕事の手伝いをする子もいたりしたことが分かりました。私も、学校から帰った後も習い事などでいそがしい日が多いけれど、友達と思い切り遊ぶ時間を大切にしたり、お母さんの手伝いをしたりしたいと思いました。
まとめよう
例)
さらに深める!
さらに研究を深めたい場合は、以下のようなステップで研究してから「わたしのアクション宣言」をしてみよう。
世界について調べよう!
世界の学校について調べよう!
<参考サイト> キッズ外務省 世界の学校を見てみよう! https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/kuni/index.html
参考になる本
本当の「頭のよさ」ってなんだろう?
著者:斎藤隆 出版社:誠文堂新光社
わたし8歳、職業、家事使用人。
著者:日下部 尚徳 出版社:合同出版
総合監修:門川良平/「子どもと大人のSDGs学習ゲーム Get The Point」開発者
大学卒業後ベネッセコーポレーションに入社。進研ゼミ小学講座の教材開発、マーケティングに従事した後、通信制大学にて学び直し小学校教員免許を取得。都内の公立小学校にて教壇に立つ。その後、出版社にて学習事業のプロデューサーを経て独立。独自に開発した小学生から学べるSDGsゲームで、ワークショップ型の学びを展開中。
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