目標5 ジェンダー平等を実現しよう
現代社会においても、多くの場面で女性は差別に苦しんでいます。 特に日本では政治や経済の分野で他の国と比べて女性のリーダーが少なく、また、家庭においても家事労働の分担で女性の負担が大きいといった問題があります。 男女平等を実現した社会づくりが求められています。
無報酬(むほうしゅう)の労働って何?
家の中の仕事を調べよう!
やってみよう!
用意するもの
- 筆記用具
自分で思いつく家の中にある仕事を挙げてみよう!
-
まずは普段の生活をふり返って、思いつく限りの家の中にある仕事を挙げてみましょう。
-
ポイントは細かく分解して考えること。
-
「掃除」「料理」といった一言で済まされる仕事の中にも、「どこの掃除なのか」「料理のための買い物」「料理の後の片付け」など、場所によって分けて考えたり工程を分けて考えることで、より詳しく考えることができます。
家族で家の中の仕事をあらい出してみよう!
自分で考えた仕事を紙に書き出した後は、その紙をもとに家族で家の中の仕事を洗い出してみましょう。同じ家で過ごしていても、立場や年れいによって見えているものはちがうはず。
ある程度出たあとは、「名前のないちょっとした仕事」についてもできるだけ挙げてみましょう。
例)
- トイレットペーパーが切れたときに交換する
- 出しっぱなしの本を片付ける
- 飲み終わった牛乳パックを洗う
こういった「名前のないちょっとした仕事」ほど、気づかないうちに誰かに負担がかたよっていることがあります。
まとめよう!
整理してふり返ろう!
家の中の仕事の洗い出しが終わったら、整理してふり返ってみしょう。
整理の仕方は単純に箇条書きでもよいですし、時間帯や場所で分類するような形でもかまいません。
大切なのは目に見える形にすること。
家庭というチームで生活を送っていくために、たくさんの仕事があることがわかると思います。中にはちょっとした心がけだけでなくすことができる仕事もあるかもしれません。もしかしたら、あなたができる仕事もあるかもしれません。いずれにしても、それら家の中の仕事に対して認識し、感謝とリスペクト(尊敬)の気持ちをわすれないようにすることが、チームの一員として大切です。
そして、可能であれば、整理した仕事の中で自分がやったことのない仕事を実際にやってみましょう。
実際にやってみて感じたことをふり返ることで、より深まります。
わたしのアクション(やること)を宣言しよう!
やってみよう!を通して感じたことと、SDGs の目標「5 :ジェンダー平等を実現しよう」を踏まえて、自分ができることを宣言しましょう。
例) 家の中にはわたしの知らないたくさんの仕事があることがわかりました。できる仕事は自分でやるとともに、そこに仕事があるということをわかった上で、感謝の気持ちを伝えていこうと思います。
まとめよう
例)
さらに深める!
さらに研究を深めたい場合は、以下のようなステップで研究してから「わたしのアクション宣言」をしてみよう。
世界について調べよう!
日本の家事・育児・介護時間の男女比率について調べよう
<参考サイト> 内閣府 男女共同参画局 「家事・育児・介護」と「仕事」のバランス~個人は、家庭は、社会はどう向き合っていくか-令和2年版男女共同参画白書から- https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2020/202009/202009_02.html
世界の国々や日本の女性国会議員の割合を調べよう
<参考サイト> 内閣府 男女共同参画局 内閣府 男女共同参画局 諸外国における政治分野への女性の参画に関する調査研究 https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2019/201906/201906_04.html
参考になる本
こどもジェンダー
著者:シオリーヌ(大貫詩織) 出版社:ワニブックス
総合監修:門川良平/「子どもと大人のSDGs学習ゲーム Get The Point」開発者
大学卒業後ベネッセコーポレーションに入社。進研ゼミ小学講座の教材開発、マーケティングに従事した後、通信制大学にて学び直し小学校教員免許を取得。都内の公立小学校にて教壇に立つ。その後、出版社にて学習事業のプロデューサーを経て独立。独自に開発した小学生から学べるSDGsゲームで、ワークショップ型の学びを展開中。
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