目標8 働きがいも経済成長も

目標8 働きがいも経済成長も 『未来』と向き合う夏にしよう SDGs×自由研究

どんな目標?

人々の豊かな生活や、仕事ができる環境を保っていくためには経済を成長させていく必要があります。 一方で、働きすぎや、不当に安い賃金で働かされるようなことがあってはいけません。 働きがいのある人間らしい仕事と、経済成長を両立させていくことが求められています。

新一万円札の
渋沢栄一に学ぶ!
いろんな会社の
「論語とそろばん」調べ

2024年から使われる新一万円札に登場する渋沢栄一さん。彼は明治〜昭和にかけて500もの会社づくりにかかわりました。彼が今も多くの人の尊敬を集めている理由は「論語とそろばん」という考え方にあります。会社・企業にとって、利益を出すこと(お金をもうけること)は大切。しかし、利益を求める(そろばん)だけではなく、そこには思いやりや世の中へ貢献しようという姿勢(論語)がないといけないという考え方です。これはSDGsにもつながる考え方。ぜひあなたの知っている会社や企業の「論語とそろばん」について調べてみましょう。

やってみよう!

用意するもの

調べたい会社を挙げてみよう

身の回りを見ると、自分の生活は様々な会社の商品やサービスによって成り立っていることに気がつくと思います。その中で、調べたい会社を挙げていきましょう。
家電製品を作っている会社、文房具を作っている会社、食べ物を作っている会社、ゲームを作っている会社、電車やバスを運営している会社、電気や水道・ガスを届けてくれる会社など。できるだけ色んな分野の会社を挙げてみましょう。

会社ごとの経営理念を調べよう!

多くの会社は経営理念・企業理念とよばれるものを示しています。理念というのは商品を売ったり、サービスを提供したり、会社を運営したりしていく上での、「土台となる考え方」のこと。

「その商品を売ることで、世の中にどういった価値を届けたい」
「サービスを通して、こんな社会をつくっていきたい」
まさに、「論語とそろばん」における「論語」の部分です。

会社のホームページにいくと、その会社の経営理念が示されていることが多いですが、調べ方には少しコツが必要です。
多くの会社のホームページは一番最初のページに扱っている商品やサービスを出しています。理念については「会社情報」の中や、「社長メッセージ」の中に示されていることが多いです。また、検索するときに「会社名+理念」で検索すると出てくることもあります。ぜひ探してみてください。

会社ごとの「論語とそろばん」をまとめよう!

会社名、扱っている商品・サービス、その会社の理念をまとめてみましょう。

例)

会社名 商品・サービス 理念
〇〇株式会社 家電製品 安心、安全、便利な商品を
通して各家庭の生活を向上させる
株式会社〇〇 テレビゲーム 世界に「笑顔」と
「幸せ」を届けたい
〇〇電鉄 電車 環境に優しく、人々の
生活を支え、
社会に貢献する

まとめよう!

ふり返ってみよう

いくつもの会社について調べていくと、会社というのは「ただ商品を売る」「お金儲けをする」ためだけにあるのではないことがよくわかると思います。
色々な会社の理念をふり返りながら、「共感できる会社」「応援したくなる会社」「働いてみたくなった会社」など、自分に引き寄せて考えてみると、より深まると思います。

わたしのアクション(やること)を宣言しよう!

やってみよう!を通して感じたことと、SDGs の目標「8:働きがいも経済成長も」を踏まえて、自分ができることを宣言しましょう。

例) ・商品やサービスの奥には、どのような理念があるのか意識しながら世の中を見るようにする。 ・自分自身の理念について考えようと思う。

まとめよう

例)

さらに深める!

さらに研究を深めたい場合は、以下のようなステップで研究してから「わたしのアクション宣言」をしてみよう。

世界について調べよう!

SDGsのキーワード「ディーセントワーク」について調べてみよう!

<参考サイト> 国際労働機関 SDGs達成のカギ、ディーセント・ワーク。 https://www.ilo.org/tokyo/information/publications/WCMS_645367/lang--ja/index.html

参考になる本

こども 論語と算盤

著者:守屋淳 出版社:祥伝社

新 13歳のハローワーク

著者:村上龍 出版社:幻冬舎

労働法はぼくらの味方!

著者:笹山 尚人 出版社:岩波書店

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