目標10 人や国の不平等をなくそう
お金にゆとりがなく厳しい暮らしをしている人や、年れい、性別、障害、出身地などによって差別を受けている人たちは、日本の中にもたくさんいます。 世界に目を向けると、もっとたくさんの人たちが、お金のことで困っていたり、差別を受けていたりします。 その人が置かれている環境にかかわらず、だれもが活躍できる社会にしていくことが求められています。
お金の不平等を少なくするための「税金」
もっとも身近な「消費税」を
どれくらい払っているの?
やってみよう!
用意するもの
- 筆記用具
- お店で買い物などをした時のレシート
- 電卓(またはスマートフォンなどの計算機アプリ)
- ワークシート「消費税について調べよう!」
レシートでの消費税の見方
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例えば、①の右の服屋さんでTシャツを買った時のレシートには、「¥1100(内消費税等 ¥100)」と書かれています。現在の日本の消費税率は10%ですから、Tシャツ代としてお店に払っているのは1000円で、その10%の100円は、お店が私たちからいったん預かった後に国に払います。
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一方、②のコンビニでおにぎりとお菓子を買った時のレシートには、「8.0%対象額 税込 ¥432(内消費税 ¥32)」と書かれています。上で見たように、日本の消費税率は基本的に10%ですが、「お酒や外食を除く飲食料品」と「週2回以上発行される新聞」については、消費税率が8%になっています。普通よりも税の負担が軽くなるので、このことを「軽減税率」と呼びます。
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③は先ほどと同じ、コンビニでプリントを印刷した時のレシートですが、「¥150(税込)」とだけ書かれていて、消費税率や金額については書かれていません。プリント代の消費税率は10%なので、もともとの値段(100%)と消費税(10%)の合計(110%)にあたる1.1で割って、1円未満(小数になったところ)を切り捨てると消費税が計算できます。実際に計算機に打ち込んでみると「150÷1.1=13.63...」という数字が出てくるので、消費税は13円。もともとのプリント代は、税込の値段の150円から消費税を引いた137円です。また、レシートでの消費税の書き方には、お店によってちがいがあることがわかります。
「消費税」をどれくらい払っているかを計算してみよう!
消費税率が変わると、金額はどう変わる?
まとめよう!
わたしのアクション(やること)を宣言しよう!
やってみよう!を通して感じたことと、SDGs の目標「10:人や国の不平等をなくそう」を踏まえて、自分ができることを宣言しましょう。
例) ・最初のうちは、色々なレシートで消費税がいくらかを見ていて、何十円、何百円くらいだったので、それほど高くないかなと思っていたのですが、お父さんがパソコンを買った時の領収書には消費税が1万5千円と書いてあって、高いものを買う時は消費税もかなり高くなることを実感しました。集められた消費税などの税金がどのように使われているのかにも興味が出てきたので、今後はそれも調べていきたいと思います。
まとめよう
例)
さらに深める!
さらに研究を深めたい場合は、以下のようなステップで研究してから「わたしのアクション宣言」をしてみよう。
身の回りで調べよう!
インターネットや図書館で、税金の歴史を調べよう!
<参考サイト> 国税庁 税の学習コーナー 税の歴史 https://www.nta.go.jp/taxes/kids/hatten/page16.htm
世界について調べよう!
インターネットや図書館で、海外の国の税金について調べよう!
<参考サイト> 国税庁 税の学習コーナー 税の国際比較 https://www.nta.go.jp/taxes/kids/hatten/page13.htm
財務省 わが国の税制の概要 国際比較 https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/itn_comparison/index.htm
参考になる本
夏休みの自由研究のテーマにしたい「税」の話
編集:別冊税務弘報編集部 出版社:中央経済社
総合監修:門川良平/「子どもと大人のSDGs学習ゲーム Get The Point」開発者
大学卒業後ベネッセコーポレーションに入社。進研ゼミ小学講座の教材開発、マーケティングに従事した後、通信制大学にて学び直し小学校教員免許を取得。都内の公立小学校にて教壇に立つ。その後、出版社にて学習事業のプロデューサーを経て独立。独自に開発した小学生から学べるSDGsゲームで、ワークショップ型の学びを展開中。
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