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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 事故予防・安全対策
もし子どもがやけどをしてしまったら、家庭でどのような応急処置をしたらいいか教えてください。
うちの子は、外だけでなく、家の中でもいつも大騒ぎ。でも外と違って部屋の中には危ないものがいろいろあって、特にやけどが心配です。
もし子どもがやけどをしてしまったら、家庭ではどのような応急処置をしたらいいか教えてください。
まずは流水で冷やしましょう。そして、やけどの範囲と程度を見極めて、病院を受診するかどうか判断しましょう。
子どもは大人に比べて皮膚が薄いため、やけどの程度もひどくなる傾向にあります。
もしお子さんがやけどをしてしまったら、次のような応急処置を取りましょう。
まずは「流水で冷やす」です。水膨れを破ることのないよう水圧に気をつけ、流水で痛みが軽くなるまで20〜30分程度冷やし続けます。子どもは低体温になりやすいため、冷やす部分以外は毛布でくるむなどしてあげてください。
「皮膚が服にくっついていたら脱がさない」。これは、皮膚が服と一緒にはがれるのを防ぐためです。もしくっついていたら、服の上から流水で冷やします。
水膨れが破れると、そこから細菌感染しやすいですし、軽い水膨れは自然と皮膚に吸収されます。大きい場合は病院を受診します。
「アロエやみそなどは塗らない」ようにしてください。これらを塗るとよいという民間療法の話もありますが、細菌感染を起こす原因となることがあります。
やけどの範囲が全身の1%(子どもの手のひら程度)以上なら、必ず病院を受診します。また、関節のやけど(皮膚の引き連れで動かしにくくなる)や顔のやけど(気道のやけどの可能性)も受診しましょう。
万一全身の10%(子どもの片腕、片足、顔、おなか、背中)以上にやけどをすると、子どもの場合は危険な状態になりますので、至急救急車を呼びましょう。
重傷度の目安は次に述べる1〜3度に分けて判断するといいでしょう。
1度は「皮膚が赤くなりヒリヒリする程度」です。日焼けと同じ程度なので、皮膚を刺激せず冷やして回復を待ちます。
2度は「水膨れができる程度」。水膨れは破らずにガーゼで覆い病院へ行きましょう。
3度は「黒く焦げる、皮膚がただれる状態」です。この場合は至急病院へ。皮膚移植を行う必要があります。