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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 事故予防・安全対策
事故予防1歳9ヵ月
寄せられたご相談
椅子から落ちて頭を打ち、唇が紫色になりました。3分ほどで元に戻りますが、その後転んで頭を打った直後に、唇が紫色になるようになりました。ほかに悪い症状はありませんが、このまま様子を見ていいのでしょうか?
椅子から落ちたときに頭を打ち、唇が紫色になりましたが、すぐに泣いて、色も3分ほどで戻り、いつも通りに元気にしていました。
その後転んで頭を打ったときに、打った直後に唇が紫色になりましたが、すぐに元には戻りますし、ほかに悪い症状はありません。すぐに泣きますし、すぐ元気に遊び出します。頭にたんこぶができたり、陥没したりもありません。このまま様子を見ていていいのでしょうか?
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
「泣き入りひきつけ」と思われます。様子を見てよいでしょう。
「泣き入りひきつけ」(憤怒けいれんとも言われています)と思われます。1〜2歳くらいの幼児に多く見られます。
不意に体や頭を打ったり、叱られたり、自分の意志に逆らうことに出合ったりすると急に激しく泣き出して、息ができない状態になり顔色が紫色になってしまいます。この状態で収まることもありますが、ときには一時的に意識がなくなったり、けいれんを起こしたりします。
また、泣き入りひきつけのもう一つのタイプとして泣くことなく急に息が止まるようになり顔色が悪くなることもあります。しかし、いずれの場合もすぐに元に戻り元気に遊び始めます。
1〜2歳ころに多く見られ、3歳くらいまでには自然になくなっていきます。安定剤などの薬の服用も必要はありません。将来てんかんになるとか、後遺症を残すこともありません。今まで通りの生活をしてください。
ただ、あまり頻繁に起こるようであれば一度小児科でご相談ください。