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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 口に関すること
歯並び1歳3ヵ月
寄せられたご相談
舌を出して上唇を吸うのがくせになっています。そのときにおしゃぶりを与えると使うのですが、上唇を吸うのとおしゃぶりとでは、どちらが歯並びへの影響は少ないでしょうか。
10ヵ月ごろから、舌を出して上唇を吸うのがくせになっています。歯並びが悪くなったり、上の歯が中に入って受け口にならないかと心配です。
父親の家系が受け口なので、予防できるものならしたいです。上唇を吸っているときにおしゃぶりを与えると使うのですが、上唇を吸うのと、おしゃぶりとではどちらが歯並びへの影響は少ないでしょうか。
先生からのアドバイス
池田 正一 先生
お父さんの家系に受け口のかたがいらっしゃるとのこと。であれば上唇を吸うのはよくありません。まだおしゃぶりの方がよいと思います。しばらくはおしゃぶりで対応してみてはいかがでしょうか。
一般に上唇を吸うのは受け口の子で、下唇を吸うのは上の歯が出ている、いわゆる出っ歯の子です。
これはかみ合わせが逆だから上唇を吸うのか、上唇を吸っているから受け口になったのか、原因は定かではありませんが、いずれにしても下の歯(あご)が前に出ている方が上唇を吸いやすいことは事実です。
おうちのかたも試みてみるとわかりますが、上唇を吸うためには、下あごを前に突き出さないとうまく吸えません。したがって上唇を吸うのを繰り返していると、ますます受け口が増強され、悪い方へと悪循環になります。
お子さんは既に下の歯が前に出ているのかもしれません。お父さんの家系に受け口のかたがいるとのこと。このような状況から察すると、やはり上唇を吸うのは、極力やめた方がよいと思います。
そこで唇を吸いそうになったらおしゃぶりを与えてみてください。その方が歯並びへの影響は少ないと思います。いずれおしゃぶりも外せるようになるでしょう。やはり、一度小児歯科医と相談されることをおすすめします。