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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 口に関すること
口について0歳10ヵ月
寄せられたご相談
口臭がきついことがあります。
口臭がきついことがあります。風邪ぎみのとき、体調が悪いときなど、就寝時に特に強くなります。ほうっておいてもよいのか気になりつつ、受診はしていません。
先生からのアドバイス
池田 正一 先生
この年齢では病的なものではなく、生理的なものでしょう。虫歯や歯周病の可能性もあるので、歯みがきで口の中を清潔にても気になるようなら、小児歯科に相談するとよいでしょう。
人には必ず口臭があり、それを生理的口臭と言います。
例えば、朝起きたばかりはモーニングスメルといって誰でもにおいます。しかし、食事をとると口の中の細菌や臭い物質がなくなり、口臭は大きく減少します。
しかし社会生活に支障をきたすほどのものは病的口臭と言います。
子どもの場合、多くは気になるほどの口臭はないものです。恐らくミルクを飲んだまま寝てしまったりして、口の中に残ったミルクや食べ物が細菌により発酵し口臭となったものでしょう。
ただしご相談のように風邪ぎみ、体調の悪いときや鼻炎、特に副鼻腔炎(ふくびくうえん)があると口臭が強くなります。
一般に虫歯や歯周病があると悪臭を放ちます。もちろん歯や口の中が汚れているとにおいます。
口臭は口の中の細菌のたんぱく分解酵素により、においのもとになる物質が生産され、舌の中央部後方に舌苔(ぜったい:舌の真ん中の白いこけ状のもの)としてついたものが原因です。
したがって歯みがきで口の中を清潔にすることから始め、それでも口臭が気になるようでしたら、舌の清掃が必要ですが、その場合は小児歯科医に相談するとよいでしょう。