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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 口に関すること
寝ているときも起きているときも口を開けていることが多いです。
1歳9ヵ月の息子のことです。寝ていても起きているときでも口を開けていることが多いのが気になります。息子は母乳でした。おしゃぶりは、嫌いで全然使いませんでした。
「口呼吸はよくない」といろんな本やポスターなどで見かけます。大きくなっても直らないのではと心配です。このまま様子を見ていてもいいのですか?
心配はなさそうですが、何か原因があることがありますので、一度専門医を受診して確かめた方がよいでしょう。
子どもの場合、口の筋力が十分発達していないために、あごの重さで注意していないとすぐに口を開けてしまうことがあります。また、口を閉じることまで注意力が回らなくて、何かに熱中したりしていると口を開けてしまうことがあります。
これらは子どもにはよくある現象ですが、このような場合は4、5歳くらいになり口の筋力がついてくると、自分でも口を意識するようになり次第に口を閉じるようになります。
寝ているときにいびきが強いとか、ぜいぜいするようなことがありませんか? 扁桃腺(へんとうせん)やアデノイドが気道をふさぐほどに大きい場合や、鼻が詰まっているような場合は、口からの呼吸で代償しようとし、口を開けることが多くなります。この場合は耳鼻科で扁桃腺やアデノイドが肥大していないか診てもらう必要があります。
まれに、筋肉の病気があり、あごの筋肉の力が弱くてあごを支えることができないために口を開けていることがあります。
この場合は、手足や体の筋肉もやわらかく、歩き始めるのも遅めになることがあります。特に運動発達の遅れが見受けられたり、ものを飲み込むときにむせやすいとか、また発音が鼻に抜けて聞き取りにくいなどというような症状があり、ほとんど一日中口を開けているようになります。
このような場合は一度小児科を受診してなにか原因があるかどうか調べてもらうとよいでしょう。