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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 口に関すること
寝ているときも起きているときもずっと、口が開いています。口を閉じるにはどうしたらいいですか?
8ヵ月の息子は、寝ているときも起きているときもずっと、口が開いています。おしゃぶりは使用しています。うつぶせ寝のときもあります。これらが影響しているのでしょうか?
口を開いたままだとのどを痛めたり、ほかに何か問題があるのではないかと心配していますが大丈夫でしょうか。また口を閉じるにはどうしたらいいでしょう?
今後も、常に長く口を開ける状態が続くようならば、専門医を受診してください。
口を開けている原因はいろいろと考えられます。
赤ちゃんは、鼻からの呼吸(鼻呼吸)が未発達ですので口を開けていることが多いです。
また、比較的多いのは、扁桃腺やアデノイド(鼻とのどの境目にある咽頭(いんとう)扁桃という部分が肥大した状態のこと)が大きくて、息をするのに鼻からだけだと十分ではなく自然に口を開けて息をしている場合で、このような場合は寝ているときも起きているときも口を開けていることが多いでしょう。そして、寝ているとき扁桃腺やアデノイドが気道の方に落ち込んではいびきをかいたり、息を止める様になることが特徴です。
鼻炎などで鼻が詰まっているときも、鼻からの息ができないために口から呼吸をするようになり、口を開けることになります。
また、筋肉の病気がある場合は、あごの筋肉も弱いために、あごの重さを支えるのに十分でなく口を開けてしまうこともあります。この場合は、首のすわりや、お座りの時期が少し遅れることがあります。
まれには、口の中に炎症やできものがあり、その刺激で口を開けていることもあります。この場合はよだれが多いのが特徴です。
おしゃぶりの使用が長いと自然に口から空気を吸うくせがつきやすいので、口を開けることと関連があるかもしれませんが、確証はありません。またうつぶせ寝の影響もありません。
いずれにしても、あまり口が開いた状態が続くと、口の中や、のどが渇いてしまいますので、一度原因を調べるためにも小児科か耳鼻科などの専門医を受診することをお勧めします。