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磯部頼子先生
監修:磯部頼子先生
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啓子先生からの入園アドバイス

劣等感もがんばりの原動力に

みずたま幼稚園のある1日「こうしたい。でも、できない…編」
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ここは、とある園の職員室。子どもたちの降園後、3人の先生が今日のできごとについて話をしています。
登場人物プロフィール
  啓子先生画像   チー先生画像   ハジメ先生画像  
  啓子先生   ちー先生   ハジメ先生  
  幼稚園教諭暦ウン十年のベテラン。どんな問題も、啓子先生が来ればすべて解決!   幼稚園教諭暦3年。こどもたちと遊ぶときも全力、叱るときだって全力!   幼稚園教諭暦1年目。落ち着きのある癒し系。でも体を動かす遊びでは別人に!  

自身を与える声かけで劣等感を乗り越える力を育てて

ハジメ先生2 会話枠線上
4歳を過ぎると、お絵かきに限らず、運動やお遊戯なんかでも「うまくできない」「だからやらない」っていう場面が出てきますね。
会話枠線下
啓子先生1 会話枠線上
そうですね。でも、それって悪いことばかりじゃないのよ。4~5歳児というのは、自分を少し客観的に見ることができるようになる年齢ね。だから、友だちの力を評価したり、自分の力量を知って、両方を比較することができるようになるの。それは成長の証(あかし)でもあるし、その劣等感をうまくバネにしてあげれば、「あの子みたいにうまくなろう!」という、がんばる原動力にもなっていきます。
会話枠線下
チー先生1 会話枠線上
劣等感をバネにするって、どんなふうに対応すればいいんですか?
会話枠線下
ハジメ先生2 会話枠線上
かなちゃんの例みたいに、「一生懸命なら、それでいい」って伝えることでしょうか。
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啓子先生1 会話枠線上
「一生懸命ならいいんだ」と伝えることが基本です。そのうえで、自信をつけてあげることが大切。ほかの子のことを気にしたり比較したりせず、子どもの行動や結果を肯定して、子ども自身が「自分はこうしたい」「自分がしたことでいいんだ」と自信をもって行動できるようにしていきましょう。
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チー先生1 会話枠線上
とにかくほめたり認めたりするってことですね。
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ハジメ先生2 会話枠線上
そうやって自信がついてくれば、ちょっとほかの子の方がじょうずでも、「がんばればできる」と思えたり「やってみよう」という気持ちになれるんですね。
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啓子先生1 会話枠線上
ええ。でも、自信過剰にも注意は必要ですよ。人をばかにしたり、不快なことを言ってしまうこともあるのでバランスに配慮しなければね。
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チー先生1 会話枠線上
おだてすぎもよくないんですね。あと、私たちが誰かと比較した言い方をしないことも大事かもしれませんね。
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啓子先生1 会話枠線上
自信過剰には配慮しながら、その子の背中を押してあげるようなサポートをしてあげたいですね。ただ、劣等感の克服には時間がかかることもありますから、そのようなときは根気よく「一生懸命できればいいよ」と伝えていきましょう。
会話枠線下
啓子先生の成長サポートアドバイス
啓子先生
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子どもの劣等感には周囲の大人の評価も大きな影響を与えます。園に入ると、いろいろな場面でほかの子と比較することが出てきますので、それを乗り越えられるだけの力(気持ち)を育ててあげることが必要ですね。特に4歳前後では、何をしてもほめてもらっていた3歳くらいまでの時期に比べてできることが増えてくるために、おうちのかたも子どもに結果を求めてしまいがち。またほかの子と比較した言葉をかけてしまうこともあります。こうしたことは子どもの自信をしぼませてしまいます。また、常に低い評価を受けていると、何かをする前に「きっとできないだろう」と思ってしまい、挑戦する気持ちをなえさせてしまうこともあります。子どもが自信を失っているようなら、自信がもてる言葉かけをしていきましょう。ただし、誰かを見下したり、過剰な自信にならないよう、単純なほめすぎや比較のほめ言葉には十分注意してくださいね。
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園での出来事をもとに、子どもの言動から成長発達への意味を知ることができます。またベテラン先生からのご家庭でも役立つアドバイスを、ぜひ参考になさってください。
※ここでご紹介している事例やアドバイスは、磯部先生監修の「子どもの発達と保育のポイント」を元に作成しています。

啓子先生からの入園アドバイス