- 監修:磯部頼子先生
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啓子先生からの入園アドバイス
啓子先生 | ちー先生 | ハジメ先生 | ||||
幼稚園教諭暦ウン十年のベテラン。どんな問題も、啓子先生が来ればすべて解決! | 幼稚園教諭暦3年。こどもたちと遊ぶときも全力、叱るときだって全力! | 幼稚園教諭暦1年目。落ち着きのある癒し系。でも体を動かす遊びでは別人に! |
あるある、こういうこと!でも、楽しいふざけでも場面によっては困ることもあるよね。 |
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大人の話をしっかり聞かなくちゃいけないときや、落ち着いて取り組まなくちゃいけないときに、場が乱れてしまうこともありますからね。特に、「みんなで何かしよう」というときに限って、誰かがふざけ始めるような…。 |
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ふたりとも、子どもがふざける場面をよく思い出してみて。ふざける子って、これから始まることにうまく気持ちを切り替えられなかったり、みんなの輪にすんなり入れなかったりしていることが多いの。 |
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うーん、言われてみればそうかなぁ。 |
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僕はわかる気がします。気持ちが落ち着かないっていうことですよね。 |
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そうです。そして意外と緊張していたりもするの。だから、そんな自分の気持ちを笑いに変えたいっていう心理が働くわけ。 |
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子どもは自分なりに気持ちを立て直そうとしているんですね。 |
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私は「自分をしっかり見て」というメッセージなのかと思ってた。ただ単に目立ちたいとか…。 |
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もちろん、それもありますよ。みんなを笑わせるのが楽しくなって止まらなくなるということもあるし…。でも、その裏にある子どもの状況にも目を向けておくことが大切ね。それに、そういうときこそ、「言っていいことと、いけないこと」「していいことと、いけないこと」を伝える、いい機会なのよ。 |
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誰かをちゃかすようなふざけ方をすることもありますよね。 |
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そうね。その子の発言で誰かが傷付いてしまうようなら、そのことをしっかり伝えなくてはいけないわね。こんなときは「どうしてそんなこと言うの?」と問いただす前に、「嫌な気持ちがするよ」と言葉で伝えること。 |
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相手の気持ちに気づくような言葉かけですね。 |
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言われた本人は、言い返せないことが多いですものね。 |
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言われて初めて気づいたみたいに、ハッとした顔で謝ったりする子もいますよ。 |
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そう。だからこそ私たちが仲介役として、丁寧に言葉にして伝えてあげなくてはね。 |
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入園前はお子さんが集団生活の中でちゃんとやっていけるのかが気になるもの。今回のように、ふざけて場を乱したり、みんなに迷惑をかけないかしら…といったことが不安なら、ご家庭では「時と場所」に合わせて適切な態度があることを伝えていってください。
外出したときなど人に迷惑のかかる場所でふざけるときは「今はふざけてはいけない」という「時と場所」、その理由についても教えていきましょう。
また、子どもがおうちのかたに対しても悪ふざけをしたり、揚げ足をとるような発言をしたときは、はっきりと「そんなことを言われると悲しいよ」「嫌な気持ちがするから、やめてちょうだい」と伝えましょう。ばかにしたり、揚げ足をとるような発言の裏にはお互いの関係の微妙なずれが隠れていることもありますので、子どもとの信頼関係を少し見直してみてもいいでしょう。
こうした経験を通して、少しずつ「時と場所」「言っていいこと、悪いこと」の判断が自分でできるようになっていきますよ。
外出したときなど人に迷惑のかかる場所でふざけるときは「今はふざけてはいけない」という「時と場所」、その理由についても教えていきましょう。
また、子どもがおうちのかたに対しても悪ふざけをしたり、揚げ足をとるような発言をしたときは、はっきりと「そんなことを言われると悲しいよ」「嫌な気持ちがするから、やめてちょうだい」と伝えましょう。ばかにしたり、揚げ足をとるような発言の裏にはお互いの関係の微妙なずれが隠れていることもありますので、子どもとの信頼関係を少し見直してみてもいいでしょう。
こうした経験を通して、少しずつ「時と場所」「言っていいこと、悪いこと」の判断が自分でできるようになっていきますよ。
※ここでご紹介している事例やアドバイスは、磯部先生監修の「子どもの発達と保育のポイント」を元に作成しています。