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磯部頼子先生
監修:磯部頼子先生
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啓子先生からの入園アドバイス

自分を主張することは成長の証(あかし)!

みずたま幼稚園のある1日「これじゃなくちゃイヤ!編」
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ここは、とある園の職員室。子どもたちの降園後、3人の先生が今日のできごとについて話をしています。
登場人物プロフィール
  啓子先生画像   チー先生画像   ハジメ先生画像  
  啓子先生   ちー先生   ハジメ先生  
  幼稚園教諭暦ウン十年のベテラン。どんな問題も、啓子先生が来ればすべて解決!   幼稚園教諭暦3年。こどもたちと遊ぶときも全力、叱るときだって全力!   幼稚園教諭暦1年目。落ち着きのある癒し系。でも体を動かす遊びでは別人に!  

子どもの思いはくみ取って、ダメなときはきちんと伝える

ハジメ先生2 会話枠線上
自分を表す主張って、2~3歳ごろに激しくなることが多いですよね。
会話枠線下
啓子先生1 会話枠線上
そうね。でも、マナちゃんのように、入園してから強く表れることも珍しいことじゃないんです。時期は一人ひとり違っていいの。大切なのは、こうした変化を成長として見てあげることね。
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チー先生1 会話枠線上
うーん、強く自分を主張してくると対応に困ることもあるけど……。私はマドカちゃんのママの気持ちも、わかるなぁ。
会話枠線下
ハジメ先生2 会話枠線上
主張が強くなるのは、「自分」対「相手」の意識がはっきりしてきて、自分でやりたいと思ったり、まわりの評価を気にし始めるからなんですよね。
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啓子先生1 会話枠線上
そう。だから「自我の芽生え」とも言われます。「自分はもう赤ちゃんじゃない!」という気持ちの表れでもありますね。
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チー先生1 会話枠線上
それで受け入れてもらえないと、ますます激しく抵抗したりするんですね。
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啓子先生1 会話枠線上
子どもの主張は、まずその気持ちをしっかりくみ取ってあげることが必要です。「こうしたいのね」と言葉にしてあげて、そのうえで、ある程度は子どもの意思を尊重できるといいわね。子どもは思いが受け入れられると「自分は認められているんだ」と感じることができるから、そのことで子ども自身が感情をコントロールできることもありますよ。もちろん難しいこともあるけれど。
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ハジメ先生2 会話枠線上
どうしても受け入れられないことや、いけないことを主張するときは……。
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啓子先生1 会話枠線上
それはもちろん断固として聞き入れてはいけないわ。なぜいけないのかをきちんと説明することも忘れないで。
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チー先生1 会話枠線上
子どもも素直には受け入れないだろうから、ここが大人のふんばりどころだわ!
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啓子先生1 会話枠線上
それから、子どもは責任の意識をもったり集団生活を含めたいろいろな体験をする中で、物事のよしあしを考えたり、状況に合わせて感情をコントロールすることもできるようになっていきます。次第に自己主張で他人とぶつかることが多くなっていくけど、その体験を通して成長をしているんですよ。
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チー先生1 会話枠線上
ぶつかりながら、成長しているのか……。そう考えると、子どもの主張の質をとらえることが大切なんですね。
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啓子先生の成長サポートアドバイス
啓子先生
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集団生活の中では、強く自分を出すことはぶつかり合いの原因になります。でも、これも子どもを成長させる貴重な体験のひとつ。園でのトラブルは、それほど心配する必要はありません。
ただ、家庭での対応として注意していただきたいのは、子どもの要求が受け入れられないときに、その場をやりすごそうとお菓子などでごまかしたり、うそをついたりはしないということ。これでは子どもの学びや成長にはつながりません。いけないこと、受け入れられないことはしっかり言葉で伝え、譲らない態度でいてください。
子どもは自分の意思が通らないことでぐずったり、だだをこねたりしますが、こうした子どもの葛藤(かっとう)に大人が巻き込まれないこともとても大切。感情的になった子どもに対して、こちらも感情的になってしまえば、けんかと同じでどんどんこじれていきます。反対に、大人が動揺せずに対応すると、子どももあっさりあきらめることも多いものですよ。
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園での出来事をもとに、子どもの言動から成長発達への意味を知ることができます。またベテラン先生からのご家庭でも役立つアドバイスを、ぜひ参考になさってください。
※ここでご紹介している事例やアドバイスは、磯部先生監修の「子どもの発達と保育のポイント」を元に作成しています。

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