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磯部頼子先生
監修:磯部頼子先生
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啓子先生からの入園アドバイス

かみついちゃった!

みずたま幼稚園のある1日「だって、黙って取ったんだもん……編」
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ここは、とある園の職員室。子どもたちの降園後、3人の先生が今日のできごとについて話をしています。
登場人物プロフィール
  啓子先生画像   チー先生画像   ハジメ先生画像  
  啓子先生   ちー先生   ハジメ先生  
  幼稚園教諭暦ウン十年のベテラン。どんな問題も、啓子先生が来ればすべて解決!   幼稚園教諭暦3年。こどもたちと遊ぶときも全力、叱るときだって全力!   幼稚園教諭暦1年目。落ち着きのある癒し系。でも体を動かす遊びでは別人に!  

お互いの気持ちを受け止め、それぞれに伝える仲介役に

啓子先生1 会話枠線上
子ども同士のトラブルからかみつきが起こるようなときは、まず園のおもちゃの設定や環境を見直すことが大切ね。ケガをしないよう、子どもの行動に気を配ることも基本です。ただ、今日はそれを踏まえて、かみつきが起こったときの子どもたちへの対応について考えてみましょう。
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ハジメ先生2 会話枠線上
かみついてしまうことって、言葉が十分に話せない時期に多いと言いますが、4~5歳児でもときどき起こりますよね。
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チー先生1 会話枠線上
4~5歳児になったって言葉で伝えきれないことがありますしね。
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啓子先生1 会話枠線上
1~2歳の子どもにとって、かみつきは状況を変化させるのに最も効果的。相手に思いが伝わらないとき、かみつくと相手が泣いて反応し、大人も飛んできてくれるでしょう。でも、5歳児くらいだと一方的な感情というよりは、相手との気持ちの行き違いや、悔しさが募ってどうしようもなくなった時にかみついてしまうのね。
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ハジメ先生2 会話枠線上
「○○ちゃんのためにこうしてあげようと思ったのに、抵抗された」なんて、トラブルの原因も複雑になってきますよね。
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チー先生1 会話枠線上
つかみ合いのけんかになることもありますね。こじれると、収めるのが大変!
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啓子先生1 会話枠線上
ただ、わかり合えれば、すっと相手を受け入れることができるのも5歳児よね。とにかく、子どもがかみついてしまった時は、かみつかれた子の痛みと、かみついてしまった子のやり場のない気持ちを大人が受け入れてあげること。そして言葉で、それぞれの子どもにも伝えてあげることね。
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ハジメ先生2 会話枠線上
確かにかんだ子には「ダメ!」と頭ごなしに叱るよりも、相手の痛みを伝える方が反省の表情が見られます。
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啓子先生1 会話枠線上
それから、4~5歳でかみつく子の場合、家庭や園での環境に不安を抱いていて、感情の波が荒々しくなっているということもあります。かみつきがしょっちゅうだったり、ちょっとしたことでかみつくようなら、自分と子の関係も見つめ直したうえでおうちのかたともよく話をしながら、子どもの情緒を安定させていくことも必要でしょうね。
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チー先生1 会話枠線上
かみついてしまった子の気持ちをしっかり見つめることも大切なんですね。
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啓子先生の成長サポートアドバイス
啓子先生
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ご家庭でお子さんがお友だちにかみついてしまった場合は、園とは違い相手の子のおうちのかたもいる場合がほとんどでしょう。ですから、まず相手のかたに「すみません」と謝罪の気持ちを伝えることが大切ですね。お友だちにも「ごめんね。痛かったね。大丈夫?」と声をかけ、ケガの様子も確認しておきましょう。
わが子には、強く叱るよりも「かまれてとっても痛かったよ。どうしてかんじゃったの?」と問いかけ、理由がわかれば相手の子にも「○○だったんだって。でも本当にごめんね」と伝え、理由がわからなければ「かむのは本当にいけないことなんだよ」と改めて諭しましょう。そのうえで「ごめんねって言おうね」と促し、一緒に謝れるといいのですが、子どもがかたくなになっているときは無理じいするよりもおうちの方がしっかり謝る姿を見せてください。自分が納得できなければ謝りの言葉はなかなか言えないものです。かみついてしまった本人も、おうちのかたの姿を見て自分が悪いことをしたのだと感じます。
かみつきが多いようでしたら、子どもの気持ちが満たされ、安定しているかを振り返ってみてください。そして親子のふれあいの時間を見直すなど、情緒の安定を図る関わりを意識していきましょう。
お子さんがかみつかれた場合は、「痛かったねー」と言って痛みにしっかり共感してあげましょう。相手の子にもわが子同様に「痛かったよ。きっとくやしかったんだね(それほどいやだったんだね)」と静かに問いかけ、気持ちが納まるようにしていきましょう。結果として仲介になるといいですね。

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園での出来事をもとに、子どもの言動から成長発達への意味を知ることができます。またベテラン先生からのご家庭でも役立つアドバイスを、ぜひ参考になさってください。
※ここでご紹介している事例やアドバイスは、磯部先生監修の「子どもの発達と保育のポイント」を元に作成しています。

啓子先生からの入園アドバイス