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現代社会 定期テスト対策【裁判所】跳躍上告のしくみがわかりません。

【裁判所】跳躍上告のしくみがわかりません。

跳躍上告のしくみをわかりやすく教えてください。

進研ゼミからの回答

こんにちは。
いただいた質問について、さっそく回答させていただきます。

【質問内容】
跳躍上告のしくみをわかりやすく教えてください。

【質問への回答】
第一審裁判所の判決に不服で上訴することは「控訴」といいます。「上告」は第ニ審裁判所の判決に不服で上訴することですが、「跳躍上告」は、刑事裁判において第一審裁判所の判決に対し、その判断を不当として控訴を経ず直接最高裁判所に申し立てを行うことです。

「跳躍上告」ができる第一審裁判所の判決
☆法律・命令・規則・処分が憲法違反であるとした判決。
☆地方公共団体の条例または規則が法律に違反するとした判決。

判決が不服ということだけでは「跳躍上告」はできません。憲法に違反するという判決や憲法解釈の違い、また法律に反するという判決などについてのみです。このままにしておくと、法を運用するうえでの混乱を招きかねず、混乱を防止するために、少しでも早く最終判断を出すべきであるという意味から、このような第二審裁判所を飛び越して、迅速に最高裁判所の判断を行うという「跳躍上告」の仕組みがあります。
民事訴訟については、「飛躍上告」といいます。

【学習アドバイス】
「跳躍上告」の有名な例は、「砂川事件」です。通常では最高裁判決までは数年から十年もかかるところが、「跳躍上告」によりー審判決から一年かからず判決が出ました。第一審では在日アメリカ軍は違憲とされましたが、第二審の最高裁判所においては、高度に政治的な判断に基づき政治的責任において行う統治行為は、違憲立法審査の対象にはなじまないという判決が出されました。いわゆる「統治行為論」による判決です。「跳躍上告」はこの判決と関連して覚えておくと知識が定着します。
それではこれで回答を終わります。これからも『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってくださいね。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

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