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現代社会 定期テスト対策【国際経済の動向と国際協力】円高・円安のしくみがよくわかりません。

【国際経済の動向と国際協力】円高・円安のしくみがよくわかりません。

円高・円安が輸出入にどう影響を与えるのか、いつも混乱してしまいます。そのしくみもいまいちよくわかりません。

進研ゼミからの回答

こんにちは。
それではさっそく、質問について回答させていただきます。

【質問の確認】

円高・円安が輸出入にどう影響を与えるのか、いつも混乱してしまいます。そのしくみもいまいちよくわかりません。

【解説】

円高の場合

円高とは、例えば1ドル=200円だった為替相場が1ドル=100円になることです。
1ドル分のものを買うのに、200円払っていたところが100円ですむようになることで、「円の価値が高くなった」ということです。
一般的には輸出には不利で、輸入には有利になります。
円高になると、輸出品の外国での価格が高くなるので国際競争力が低下し、輸出が減少します。
輸出産業は減収となり、工場などを海外に移転する企業も出てきます。
一方、輸入製品や輸入原材料などは安くなり、国内物価を下げます。
このように、円高では不況やデフレになる傾向があります。
☆「円高」の場合の仕組み☆
<輸入> 1ドル200円のとき、アメリカで300ドルのバッグの日本での価格は?
1ドル:200円=300ドル:Xの式になります。 X=60000円です。
円高になると、1ドルが100円になるので
1ドル:100円=300ドル:Xの式になります。X=30000円です。
円高になると、買いやすくなりますね。

<輸出> 1ドル200円のとき、日本で100万円の車のアメリカでの価格は?
1ドル:200円=X:100万円、X=5000ドルです。
円高になると1ドル:100円=X:100万円、X=10000ドルです。
同じ車の価格が高くなってしまうので、アメリカでは売れなくなり、輸出には不利です。

円安の場合

円安とは、1ドル=100円だった為替相場が1ドル=200円になることです。
1ドル分のものを買うのに100円ですんでいたのに、200円払わなければならなくなることで、「円の価値が低くなった」ことになります。
輸入には不利で、輸出には有利になります。
円安になると、輸出品の外国での価格が安くなるので、よく売れるようになります。
輸出産業は活性化し企業の設備投資も促進され、景気はよくなります。
一方、輸入製品や輸入原材料などの値段は上がり、国内物価も上がります。
このように、円安では好景気になりますが、インフレに向かう傾向があります。
☆「円安」の場合の仕組み☆
<輸出> 1ドル=100円のとき、日本で100万円の車のアメリカでの価格は10000ドルです。
(1ドル:100円 = X:100万円、X =10000ドル)
円安になると1ドルが200円になるので、
1ドル:200円= X :100万円、X =5000ドルです。
同じ車が半額になるのですから、アメリカでは売れますね。

<輸入>
1ドル=100円のとき、アメリカで300ドルのバッグの日本での価格は30000円です。(1ドル:100円=300ドル:X 、X=30000円)
円安になり1ドルが200円になると、
1ドル:200円=300ドル:X となり、X=60000円となります。
輸入品は高くなります。

【アドバイス】

為替相場の変動が輸出入に与える影響についてわかりましたか?
さらに産業全体、その国の経済に与える影響も大きいのです。この点も理解しておきたいところです。
経済の問題は、現実の動きを見てそこから理解していくことが役立ちます。日頃からテレビや新聞のニュースなどにも注目しておきたいですね。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

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