【日本国憲法の基本的性格】日本国憲法はどうやって暗記すればよいですか?
日本国憲法の暗記はどうやってすれば良いですか?やたらと言葉が多くてなかなか覚えられません。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
それではさっそく、質問について回答させていただきます。
【質問の確認】
日本国憲法の暗記はどうやってすれば良いですか?やたらと言葉が多くてなかなか覚えられません。
【解説】
ただ暗記しようとしても、覚えられるものではありませんし、テストでも正解できないものです。
現代社会・政治経済に限らず、地歴公民では、理解することが大切です。
たくさん暗記すればテストで高得点が取れると思っている人も多いようですが、そうではありません。
理解できていないことは、教科書を見ながら解いても正解できないものです。
日本国憲法を理解するには、日本国憲法がなかった時代の日本について、少しでも知っておくことが不可欠になります。
日本国憲法は、(1945年8月15日まで続いた)戦争に対する反省や、それまでの政治・社会における問題に対する反省のもとで、制定されたものです。
したがって、それまでの(戦争がおこなわれていた頃の)日本史についての基本的な知識が、とても大事になるわけです。
かつての日本では、軍の命令には従わなければならなかったり、強制的に軍隊に入れられ戦闘に参加しなければならなかったり、(現在の視点では)何の罪も犯していないのに逮捕されたり、信じられないほど安い給料で働かされたり、一日中働かされたり、国民にとって必要な情報を政府が隠していたりといった、今では考えられないような人権を軽視することがおこなわれていました。
日本国憲法は、そうしたことがおこなわれないようにするために制定された憲法と言えます。
逆に言うと、かつての日本の歴史を知っていれば、日本国憲法を理解することは楽になります。
中学レベルの歴史の参考書などで構いませんから、20世紀前半の歴史を学習し直してみるとよいでしょう。
また、条文の中のポイントとなるキーワードに注目することも大切です。
ポイントがわかれば効率的に条文の意味が理解できるようになります。
あとは、ふだんからニュース・社会的な問題などに関心を持つようにすることも大切です。
例えば衆議院が解散した場合、衆議院議員の選挙がおこなわれ、結果によっては新しい人が総理大臣に選ばれたりします。
そうした手続きも、日本国憲法に書かれている通りに進められます。
選挙結果がどうなると、何が起こるのか、それについては日本国憲法のどこに書いてあるのか、そういうことを考えながら日本国憲法を学習する習慣をつけることも、大事になるわけです。
【アドバイス】
理解することができれば、自然と覚えられるものです。逆に、理解できていないことは、すぐに忘れてしまいます。
また、公民で学習することは、どれも私たちの日常生活と関わりのあるものです。どのような関わりを持っているのかを意識しながら、ニュースを見たり、まわりの出来事に注目したりしていくと、教科書や『チャレンジ』の内容もわかりやすくなりますよ。
社会問題などに関心を持つよう心がけることが、地歴公民の学習にとても大事だということを頭に入れた上で、今後も「進研ゼミ高校講座」への取り組みを続けていきましょう。