【国際政治の動向】世界各地の紛争がよくわかりません。
世界各地の紛争を覚えようとしても、紛争の原因や地域が混ざってしまい、うまく整理して覚えられません。どのように覚えていけばよいでしょうか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
それではさっそく、質問について回答させていただきます。
【質問の確認】
世界各地の紛争を覚えようとしても、紛争の原因や地域が混ざってしまい、うまく整理して覚えられません。どのように覚えていけばよいでしょうか?
【解説】
世界各地の紛争について、名前は知っているのに、どこで起こったのか、何についての争いなのかがよくわからない、なんてことはありませんか。
紛争を理解するには、まずその背景を知ることが重要です。
紛争の背景はさまざまで、フォークランド紛争や南沙諸島の領有問題のような領土問題、北アイルランド紛争やルワンダ、ブルンジ内戦のように民族・宗教問題に端を発するもの、クルド人問題や東ティモール独立運動のように独立をめぐるものなどがあります。
個々の紛争の背景と地図上での位置を把握しながら、紛争を分類しておさえると理解しやすいです。
背景や位置がおさえられたら、次は、民族紛争・地域紛争に対する国際的な取り組みにはどのようなものがあるかもおさえておくとよいでしょう。
取り組みは、国連やNGO(非政府組織)によるものなどがあります。
国連による主な取り組みとしては、国連の平和維持活動(PKO)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の2つがあげられます。
国連の平和維持活動は、世界各地の紛争の平和的解決のため、停戦の監視、兵力の引き離し、選挙の支援や監視などをおこなっています。
また、国連難民高等弁務官事務所は、紛争によって発生した難民に対して国際的保護と援助活動をおこなっています。
NGOの活動としては、国境なき医師団などが、国境を越えて医療や救援活動をしています。
【アドバイス】
今回アドバイスさせていただいたように「紛争を分類しておさえる」ことはとても大切です。背景としては上の分類のほかにもイデオロギーの対立や、アラブの春でみられた反政府運動などの政治問題があげられます。
世界ではいまなお多くの紛争が続いていますから、普段からニュースで紛争についての近況をチェックしておくことも必要です。また、種類ごとにグルーピングしたり、紛争の対立関係を表を使ってまとめるなど、まとめ方を工夫すると記憶に残りやすいです。