【太陽の進化と宇宙の姿】天の川と銀河系の関係について
天の川とは何か,という説明の中に銀河系が出てきますが,天の川と銀河系の関係がよくわかりません。チャレンジ「10.太陽の進化と宇宙の姿」P18のフムフムコラム4-5行目の説明を読んでもよくわかりませんでした。詳しい解説をお願いします。
進研ゼミからの回答
こんにちは。 さっそく質問に回答しますね。
【質問内容】
このコラムの下線部についてのご質問ですね。図を交えながら,詳しく見ていきましょう。
【質問への回答】
まず,「銀河系」について説明します。
恒星は宇宙に散らばって存在しているのではなく,非常にたくさんの数が集まって「銀河」というグループをつくっています。
私たちの地球が存在する太陽系は「銀河系」という名のついた「銀河」に属しています。
銀河系には約2000億個の恒星が属しています。
次に,銀河系の構造について解説します。
銀河系は下図のような構造で,恒星と星間物質を含む天体の大集団です。
銀河系内の大部分の恒星や星間物質はバルジと円盤部に集まっています。
円盤部は右側の図のようにバルジをとりまく渦状の構造をしています。
ハローには,恒星が球状に密集した球状星団が散らばって存在します。
私たちの地球が存在する太陽系は,銀河系の中心から約3万光年離れた円盤部にあります。
銀河系の円盤部にある太陽系から周りを見ると,円盤部に密集した恒星が帯状に見えます。
これが天の川です。
特に,銀河中心の方向には恒星が多く,銀河中心と反対の方向を見ているときよりも天の川が美しく見えます。
夏の天の川がきれいなのは,銀河中心の方向を見ているため,より多くの星が目に入るからです。
【学習アドバイス】
銀河の構造や銀河系内の太陽系の位置について正しく覚えておきましょう。
また,天の川は夜空を横切る光の帯のように見えますが,太陽系の周りで恒星が帯状に密集している部分であることを理解しておきましょう。
今後も「進研ゼミ高校講座」にしっかりと取り組んでいってくださいね。