


目標14 海の豊かさを守ろう
人間が出す大量のごみが海を汚染することで、海に生きる多くの生き物に悪影響を及ぼしています。また、魚や貝などを獲りすぎることで海の生態系が乱れています。豊かな海をこの先も残していくために、ごみを減らし、漁業のあり方を考え直す必要があります。
海の生態系を守ろう!
海洋プラスチックごみ調査
人間の生活から生まれるごみが海に流れ着いていくことが大きな問題になっています。中でも、プラスチックのごみについては自然界で分解されることがなく、海に生きる様々な生き物に悪影響を与えています。
「母なる海」という言葉もある通り、海は地球の健康を司る存在です。そのような海の豊かな生態系が崩れていくことは、地球全体にとっての危機と言えるでしょう。
海洋プラスチックについて調査し、自分ができることを考えてみましょう。

やってみよう!
用意するもの
- インターネットにつながるパソコンかタブレット
- 筆記用具
海洋プラスチックごみについて調べよう
海洋プラスチックごみについて、インターネットや本で調べてみましょう。
主に、次のような内容について調べられると良いです。
- 海洋プラスチックごみにより、どういった被害や影響があるのか?
- 海洋プラスチックごみは、どこからくるのか?
- 海洋プラスチックごみをへらすには、どういった行動が必要なのか?
どれも、すでに様々な国の機関や研究機関が調査をした結果が公表されていたり、必要な行動(アクション)についての提案がされていたりします。
まずはそういった情報をまとめていくことで、この問題について自分なりに理解を深めましょう。
自由研究の発表資料の中に調査データや提案を使う場合には、引用元としてサイトの名称・URLや本のタイトルを書いておく必要があります。また、調査結果の場合はいつ頃の調査かということも合わせて書くようにしましょう。
生活の中のプラスチックについて分類しよう
調べていくと分かってくると思いますが、海洋プラスチックごみは「海」だけの問題ではありません。
大切なのは、私たちの生活の中からできるだけプラスチックを減らしていくことです。
しかし、プラスチックはとても便利で私たちの生活と強くつながっているので、完全になくすことはとても難しいです。
そこで、生活の中のプラスチックを使ったものを書き出して、自分の生活の中で「必要ではないプラスチック」「(今のところ)必要なプラスチック」に分類してみましょう。
例えば、レジ袋やペットボトルはマイバッグ・マイボトルを使うことで減らすことができそうだと思えば、「必要ではないプラスチック」に入るかもしれません。
一方で、家電製品の一部に使われているプラスチックや、病院から渡される錠剤やカプセルが入ったプラスチックなどは、すぐにはなくすことができないので「(今のところ)必要なプラスチック」に入るかもしれません。
プラスチックはなかなか壊れない(耐久性が高い)ことや、清潔にたもつことができることなどの特長もあります。中にはプラスチックを効果的に使うことで家電製品が長く使えるようになり、環境への悪影響が下がるといった場合もあります。だからこそ、大切なのはプラスチックを全て悪者扱いするのではなく、このように分類し、減らせる部分は減らし、必要な部分については捨てるときに適切に処理することが大切です。

プラスチックを減らすための行動計画を考えよう
分類することができたら、自分の生活からプラスチックを減らすための行動計画を考えましょう。
できれば家族みんなで話し合って一緒に決められると良いです。「(今のところ)必要なプラスチック」としたものについても、今すぐではなくても将来的に減らすことができるかどうかも考えるようにしましょう。
まとめよう!
わたしのアクション(やること)を宣言しよう!
やってみよう!を通して感じたことと、SDGs の目標「14:海の豊かさを守ろう」を踏まえて、自分ができることを宣言しましょう。
例) ・海洋プラスチックごみを調べる中で、海のごみのほとんどが陸・町中から生まれていることがわかりました。私たちの生活からできるだけプラスチックを減らしていくために、家族で話し合って決めた行動計画を実行していこうと思います。
まとめよう
例)


さらに深める!
さらに研究を深めたい場合は、以下のようなステップで研究してから「わたしのアクション宣言」をしてみよう。
身の回りで調べよう!
インターネットや図書館で、プラスチックごみについて調べよう!
<参考サイト> 環境省 Plastic Smart http://plastics-smart.env.go.jp/
参考になる本

図解でわかる 14歳からのプラスチックと環境問題
著者 :インフォビジュアル研究所 出版社:太田出版

クジラのおなかからプラスチック
著者:保坂直紀 出版社:旬報社
総合監修:門川良平/「子どもと大人のSDGs学習ゲーム Get The Point」開発者
大学卒業後ベネッセコーポレーションに入社。進研ゼミ小学講座の教材開発、マーケティングに従事した後、通信制大学にて学び直し小学校教員免許を取得。都内の公立小学校にて教壇に立つ。その後、出版社にて学習事業のプロデューサーを経て独立。独自に開発した小学生から学べるSDGsゲームで、ワークショップ型の学びを展開中。
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