目標12 つくる責任 つかう責任
今までのような大量につくり、大量につかう形の社会では、限られた資源を未来に残すことができません。 これからの社会では、資源を無駄なく有効活用してものをつくる。 つかう人も、必要な分だけ使う、大切に使い続けていく。それぞれに責任があることを自覚していくことが求められています。
生ごみの活用にチャレンジ!
段ボールコンポストを作ってみよう
やってみよう!
用意するもの
- 段ボール
- ガムテープ
- ピートモス
- くん炭
- カバー(LサイズTシャツで代用可能)
- 網目状の台
- 生ゴミ
コンポストを作ろう
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段ボールを用意して、すき間をしっかりとガムテープでふさぎましょう。
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底にもう1枚段ボールを敷いて、底を強化しましょう。
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ピートモス3:くん炭2の割合で段ボールに入れ、よく混ぜましょう。 例)15L:10L 、 12L:8L
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網目状の台を用意し、段ボールを上に置きましょう。 ※台を用意できない場合は、段ボールやラップの芯を底に貼り付けましょう。床と段ボールの間にすき間を作ることが大切です。
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虫よけカバーをかぶせましょう。 ※虫よけカバーはLサイズTシャツを使って作ることもできます。
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Tシャツを図のようにカットし、カットした部分を縫い合わせることで完成します。
生ゴミを入れて、観察しよう
-
生ごみを入れて土をかぶせましょう。(野菜、果物の皮、ご飯、めん、パン、卵のからなど) ※生のお肉や魚、塩分の多いもの(つけもの、塩鮭など)、水分の多いもの(スイカの皮など)は、においや虫の原因になるので入れないようにしましょう。
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カバーをして、雨のかからない場所に置きましょう。 ※家の中に置くときは、かべから5cmくらい離して置きましょう。外に置くときは必ず雨のかからないところに置きましょう。
まとめよう!
わかったことや感想をまとめよう(ふり返り)
(観察のポイント)
- ・入れたごみの様子を観察して、変化をメモしておこう。何日くらいでごみはなくなるかな?
- ・温度計がある人は毎日、土の温度を測ってみよう。1〜2週間で土の温度が上がるよ。40度くらいになるとよく分解するよ。
わたしのアクション(やること)を宣言しよう!
やってみよう!を通して感じたことと、SDGs の目標「12:つくる責任 つかう責任」を踏まえて、自分ができることを宣言しましょう。
例) ・自分が工夫したり、行動することでごみになるものが肥料になることがわかった。これからはできるだけごみを減らせるように、残さず食べるようにしたり、無駄な買い物をしないようにする。
まとめよう
例)
さらに深める!
さらに研究を深めたい場合は、以下のようなステップで研究してから「わたしのアクション宣言」をしてみよう。
身の回りで調べよう!
ごみを減らすためにできることについて調べてみよう!
<参考サイト> 港区 エコ・3R活動 https://www.city.minato.tokyo.jp/jigyoukeikaku/kurashi/gomi/3r/index.html
世界について調べよう!
色んな企業の「つくる責任」について調べてみよう!
<参考サイト> 外務省 取り組み事例 12:つくる責任つかう責任 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/case/goal12.html
参考になる本
ごみ育 日本一楽しい
ごみ分別の本
著者:滝沢秀一 出版社:太田出版
参考
・生ごみが堆肥に変わるメカニズム
生ごみを堆肥にしてくれるのは、自然界にいる微生物です。土や水、空気の中にいる微生物が、生ごみなどの有機物を分解・発酵して堆肥にしてくれます。微生物は自然界にいるため、生ごみを畑に置いておけばいずれ土にかえるでしょう。しかし、それには非常に長い時間がかかります。そこで、コンポストを使って微生物が働きやすい環境を作りだし、堆肥化するまでの時間を短縮しているのです。
コンポストのメリット
- ・生ごみを捨てる手間がなくなる(ゴミを出す回数が減る、生ごみ専用の袋がいらなくなる)
- ・堆肥を自分で作ることができ、家庭菜園などに活用できる
- ・自分で作った堆肥を使い、安心でおいしい野菜や果物が食べられる
- ・焼却ゴミが減り、環境にもやさしい
コンポストの使い方
コンポストに生ごみを入れたら、上から土をかぶせます。そして、毎日必ずかき混ぜましょう。これで酸素を全体に行き渡らせ、分解・発酵の手助けをしてあげます。時々廃油や米ぬかを入れてあげると、分解を促進してくれます。
生ごみの量は、一日500~600gくらいまでが目安です。入れすぎたり水分が多過ぎたりすると分解が追い付かず、ニオイやカビの原因になります。もしニオイやカビが気になってきたら、生ごみを入れるのを一旦お休みしてください。しばらくかき混ぜる作業だけ続ければ、また分解・発酵が進みます。
開始から3~6カ月経ったら、生ごみの投入をやめて熟成期間に入ります。ただし、10日くらいはかき混ぜる作業を続けてください。生ごみの投入をやめてから1カ月くらいしたら堆肥の完成!畑や花壇に使ってみてください。
コンポストに入れてよいもの・悪いもの
家庭で出る生ごみであれば、基本的には何でも入れてOKです。ただし、分解しづらいものは避けた方がよいでしょう。具体的には以下のものです。
- ・貝殻
- ・鶏肉の骨、大きな魚の骨など
- ・とうもろこしの芯、玉ねぎの皮、アボカドの種など
水分が多いものも分解しづらいです。入れる場合は、軽く水を切ってから入れるようにしましょう。また、なるべく細かくしてから入れると分解しやすいです。
総合監修:門川良平/「子どもと大人のSDGs学習ゲーム Get The Point」開発者
大学卒業後ベネッセコーポレーションに入社。進研ゼミ小学講座の教材開発、マーケティングに従事した後、通信制大学にて学び直し小学校教員免許を取得。都内の公立小学校にて教壇に立つ。その後、出版社にて学習事業のプロデューサーを経て独立。独自に開発した小学生から学べるSDGsゲームで、ワークショップ型の学びを展開中。
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