目標2 飢餓をゼロに
現在、世界中で8億人以上の人が、食べ物が少なく、栄養が足りない状態で生活しています。そのうち1億5千万人は、発育のために特に栄養が必要な5才未満の子どもたちです。一方で、日本のような先進国では、多くの人が食べ物を簡単に手に入れることができ、たくさんの食べ物が食べられないまま捨てられています。 こうした食べ物についての不平等を減らし、中でも貧しい人たちや子どものように弱い立場にある人たちが、十分な食べ物を手に入れられるようにすることが必要です。
食べ物についての不平等をなくすための第一歩。
わが家の「フードロス」を測定してみよう!
やってみよう!
用意するもの
- 料理用はかり
- ボウル
- ワークシート
フードロスの量をはかってみよう
◎フードロスとして計量するもの
- 食べ残しや飲み残し
- 手をつけずに捨てる食べ物や飲み物
- (いたんでしまったなどの理由で)料理せずに捨てる食べ物や飲み物
◎計量しないもの
- 料理中に出たくず(野菜の切れはしなど)
- 野菜の皮やしんの部分
- 魚の骨
- ラーメンなどの残りのしる
- に物やつけ物のしる
- かんづめの中のシロップ
- ティーバッグやコーヒーのかす
「もともと食べられない部分や、全部食べる(飲む)と体に良くないとされているものは、フードロスとして計量しなくて良い」というのが基本的なルールです。
上に書かれたもの以外にも、これはフードロスになるかな?というものが出てきたら、家族で話し合って計量するかどうかを決めましょう。
調査(期間:7月25日〜7月31日) | |||
---|---|---|---|
日付 | 捨てたもの | 捨てた量 | 捨てた理由 |
7月25日 | レタス | 35グラム | いたんでいたので外側を切った |
7月26日 | ピーマン | 30グラム | 弟が食べ残してしまった |
7月27日 | ー | ||
7月28日 | ー | ||
7月29日 | えんどうまめ | 90グラム | 少しいたんでいたので、ゆでる前に悪くなってしまった分を選んで捨てた |
7月30日 | ー | ||
7月31日 | ピザ用チーズ | 100グラム | かなり前に消費期限が切れて、カビも生えていた |
1週間のフードロスの合計 | 255グラム | ||
「第1回・フードロスゼロ会議」で話し合ったこと | |||
|
フードロスをゼロにするための社会実験をしてみよう
{1-(2週間目のフードロスの量)÷(1週間目のフードロスの量)}×100
まとめよう!
わたしのアクション(やること)を宣言しよう!
やってみよう!を通して感じたことと、SDGs の目標「2:飢餓をゼロに」を踏まえて、自分ができることを宣言しましょう。
例) ・1週間目は、フードロスが出た日のほうが多かったので、こんなに食べ物を捨てているのかとびっくりしました。毎日フードロスを測っているうちに、だんだん「捨てたくないな」「フードロスをゼロにしたいな」という気持ちが強くなっていきました。これからは、私も冷蔵庫にどんな食べ物が残っているかを確認するようにして、お父さんやお母さんとスーパーに行った時に「それは家にあるよ」と声をかけられるようにしようと思います。
まとめよう
例)
さらに深める!
さらに研究を深めたい場合は、以下のようなステップで研究してから「わたしのアクション宣言」をしてみよう。
身の回りで調べよう!
インターネットや図書館で、フードロス問題についてさらに調べよう!
<参考サイト> 農林水産省 食品ロスの現状を知る https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html
消費者庁 食品ロスの低減 https://www.caa.go.jp/future/project/project_010/
世界について調べよう!
インターネットや図書館で、世界の飢餓(きが)問題について調べよう!
<参考サイト> NHK WEB特集 世界の飢餓 私たちにできることは https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201202/k10012741881000.html
ユニセフ 世界の飢餓人口 増加続く 2030年の「飢餓ゼロ」達成困難のおそれ https://www.unicef.or.jp/news/2020/0173.html
参考になる本
未来を変えるレストラン
著者 :小林 深雪 出版社:講談社
捨てられる食べものたち
(食品ロス問題がわかる本)
著者:井出留美 出版社:旬報社
総合監修:門川良平/「子どもと大人のSDGs学習ゲーム Get The Point」開発者
大学卒業後ベネッセコーポレーションに入社。進研ゼミ小学講座の教材開発、マーケティングに従事した後、通信制大学にて学び直し小学校教員免許を取得。都内の公立小学校にて教壇に立つ。その後、出版社にて学習事業のプロデューサーを経て独立。独自に開発した小学生から学べるSDGsゲームで、ワークショップ型の学びを展開中。
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