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世界史 定期テスト対策【19世紀の近代国民国家の発展】クリミア戦争について

【19世紀の近代国民国家の発展】クリミア戦争について

クリミア戦争勃発の理由がよく理解できません。

進研ゼミからの回答

【質問の確認】

クリミア戦争勃発の理由がよく理解できません。

【解説】

ロシアとオスマン帝国の直接の対立の発端となったのは,イェルサレムの聖地管理権問題です。もともとはフランスが管理していたのですが,フランス革命の混乱期にロシアの支持を受けギリシア正教会に管理権が渡っていたものを,ナポレオン3世がオスマン帝国に圧力をかけて取り戻したのです。ロシア皇帝ニコライ1世はそれに反発して,ギリシア正教徒の保護を名目にオスマン帝国全土に政治干渉をしたのです。「保護」というのはあくまで名目で,南下を目指すロシアにとっては,オスマン帝国内に侵入することが目的だったのです。

周辺各国による調停が行われたものの足並みがそろわず,交渉は失敗に終わり,1853年に開戦となりました。

オスマン帝国は小アジアからバルカンまでの領域を支配する大帝国で,スラブ系の民族もいますが,種々の民族を含む多民族国家です。宗教も様々で,バルカン半島の国々はスラブ系でキリスト教徒でしたが,宗教的な支配者たちはムスリムであることから,この点では宗教的な対立でもあったのですが,民族主義の台頭と共に,民族独立運動が起こり,オスマン帝国は弱体化してきます。オスマン帝国の領土問題と民族問題をめぐり有力国が干渉した結果生じた国際的諸問題を「東方問題」と呼び,オスマン帝国の弱みにつけこんで,列強が利権争いを始めたというように考えることもできます。こうした状況がクリミア戦争の背景としてあります。

戦争に際しては,オスマン帝国はイギリス,フランスに支援を要請し,両国はロシアの汎スラブ主義による南下政策を牽制する目的もあり1854年にロシアに宣戦布告し,積極的に支援したのです。戦争はイギリス,フランス,サルデーニャがオスマン帝国を支持し,オーストリアもロシアに協調しなかったのでロシアは孤立し,敗北という結果に終わるのです。

【アドバイス】

ロシアのギリシア正教徒保護がなぜ戦争勃発につながったのか?宗教問題はどうだったのか?という疑問は解消しましたか?クリミア戦争が起こった原因を考える際には,ヨーロッパ全体の力関係を知っておく必要があります。今回の説明で,ざっくりと原因を押さえておくと,ウィーン体制が揺らぎ始めて,ヨーロッパが再編されていく中で,クリミア戦争がどんな役割を果たしたか理解できるようになると思います。

歴史の学習をしていて,「なぜ?」と疑問を持つことはとても大切なことです。どうしてそのことが起こったのかを意識しながら学習することで,歴史の流れや因果関係が自然にわかるようになるからです。これからも進研ゼミ高校講座を利用して,世界史の理解を深めていきましょう。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

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