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日本史 定期テスト対策【江戸時代】農民統制令を出した理由

【江戸時代】農民統制令を出した理由

田畑永代売買の禁止が出された理由に,富豪への土地集中と本百姓解体を防ぐためと書いてあったのですが,富豪への土地集中,本百姓の解体が行われるとどうして幕府にとって不都合なのですか?

進研ゼミからの回答

こんにちは。
いただいた質問にさっそく解答させていただきます。

【質問内容】
田畑永代売買の禁止令が出された理由に,富豪への土地集中と本百姓解体を防ぐためと書いてあったのですが,富豪への土地集中,本百姓の解体が行われるとどうして幕府にとって不都合なのですか?

【質問への回答】
田畑永代売買の禁止令
 ・・・本百姓の保護と年貢確保のため,農民の自由な土地処分を禁止する法令。

◆法令の背景

江戸時代の農民には階層があります。
本百姓(検地帳に登録された田畑・家屋敷をもち,年貢・諸役を負担。村政に参加)と,
水呑(田畑をもたず,本百姓のもとで小作する者や日雇い仕事に従事)に分けられます。

*このほか,名子・被官・譜代など有力な本百姓と主従制のような隷属関係にある農民がいました。

江戸時代の幕藩体制の経済的な基盤は,農民から徴収する租税です。
租税は,本百姓が負担する義務をもちました。
検地帳にもとづき本百姓にそれぞれの納入高を割り当てるという方式です。

年貢負担者=本百姓が安定的に年貢を納められる状況が維持されなければ,幕府の年貢徴収を確実にすることはできません。つまり,本百姓体制を維持させることが幕府農政の基本だったのです。

◆田畑永代売買の禁止令の目的

前年来の飢饉(寛永の飢饉)の影響で困窮し田畑を売り払う農民(本百姓)が増えました。
幕府は,本百姓が没落すると年貢の確保が難しくなるため,それを防ぐ目的で法令を発布しました。

困窮した農民は,村内の有力農民に田畑を売り払います。
土地を集積した有力農民は地主となり,あるいは村政に力をもつ豪農へと成長していきます。
土地を手放した本百姓は豪農の小作人となることも多く,
村内は,少数の豪農と多数の小作人という階層分化がいっそう進むことになります。

小作人へと没落した農民の生活はますます苦しくなります。幕府はこうした状況が本百姓体制の崩壊につながるという危機感をもちました。そこで,この法令では,土地を売った方(困窮した本百姓)だけでなく,買い取った方(富農)も違反者として罰則を定め,富農への土地集中を防ぎ,本百姓の経営の安定をはかったのです。

【学習アドバイス】
江戸時代の農村政策など,社会経済史は理解が難しく,入試では差がつきやすいところでもあります。これからも進研ゼミの教材を活用しながら理解を深めていきましょう。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

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