【学習法・地学】地学の勉強法を教えてください。
地学を苦手に感じたことはありませんが,テストで点が採れません。地学の勉強法を教えてください。
進研ゼミからの回答
【質問の確認】
こんにちは。
いただいた質問についてお答えしていきましょう。
「地学を苦手に感じたことはありませんが、テストで点が採れません。
地学の勉強法を教えてください。」
というご質問ですね。
【解説】
地学は、宇宙の果てからミクロの世界まで広範な自然現象を扱うため、たくさんの用語や名称が出てきますね。そのため、これらの用語を暗記することに注力しがちなのですが、それだけでは、応用的な問題になると答えられなくなってしまうことがよく見受けられます。
大事なことは「考える力」をつけることです。暗記はいざとなれば短時間でもできますが、「考える力」はだんだんに身につけていくしかありません。そのためには次のような点に気をつけて勉強してみましょう。
●常に「なぜ」を頭において授業を聞きましょう。
どの理科科目でも同じですが、地学の学習で大切なことは、暗記ではなく、自然現象のしくみを 理解することです。教科書に書いてあることを丸暗記すればよいと思っている人がいるようですが、暗記だけでは考える力を養うことができず、応用力がつきません。「なぜこうなるのか?」ということを常に頭において勉強することが大切です。
●授業時間を最大限に活用しましょう
基本的に理科を予習することは困難なため、予習は不要と考えてよいです。授業に集中し、授業時間を最大限に活用するよう心がけましょう。大事なことは、疑問点をあやふやなまま覚えてしまわないことです。理解できるまで、先生に質問したり、何度も教科書を読んで復習しましょう。
●観察・実験に積極的に参加しましょう
自然現象を実際に観察したり、実験の目的や方法、結果を考察する体験をすることによって、書物や先生の話を聞くだけでは得られない多くの考える力が身につきます。さらに器具の扱い方など、経験した人としていない人の理解の差は歴然とします。
●作図や計算は手を動かすこと
地学では、時間的・空間的なひろがりを図に表して考えます。特に地質図など、空間を表す
平面図法の学習は地学独特のものといえます。
また、地学の場合、物理・化学ほどではありませんが、公式や計算式を使うことも必要です。
これらの図や式はただ眺めるだけではなく、必ず自分で意味を考えながら作図したり 式を立てて計算しましょう。
特に空間把握は理解のかぎですが、頭で考えているだけではわかりません。
●理科を学習する日をつくりましょう
地学を含めて理科の自宅学習のやり方としては、週に1日くらい「理科学習の日」を設けて、集中的に復習をすると効果的です。
まず、ノートと教科書を見直してみて、疑問なところはないか、内容はきちんと理解できているかなどをチェックします。理解しにくいところは、表や図にまとめるとわかりやすいです。
そして、細かい名称や、言葉の意味、基本的な考え方などを覚えていくわけですが、次の2通りの方法が挙げられます。
(1)基本レベルの問題を解きながら、覚える。
(2)サブノートを使って、覚える。自分のオリジナルのものを作成してもよいし、市販のものを利用してもよい。
どちらでもやりやすい方を選べばよいですが、計算中心のものは(1)、暗記ものは(2)というように使い分けるのもよいでしょう。
【アドバイス】
理科の勉強は、机の上のものだけではありません。
教科書には必要最低限の知識しか書いてありませんから、「教科書を読んでもよくわからない」ということがたくさんあるはずです。テレビの科学番組を見たり、科学雑誌に目を通したり、科学館や博物館を見学するなど、理科に関するいろいろなことに興味を持ってください。特に地学は、地震、火山、気象、宇宙など人々の関心の深い自然現象を学習する科目ですから、日々のニュースや天気予報などに注意していると多くの情報が得られます。授業で学習したことの背景やつながりがわかり、生きた知識になっていくはずです。