【学習法・倫理】普段の勉強や定期テスト対策は、どうやって進めていけばいいですか?
倫理は初めて見聞きする言葉や覚えなければならないことが多く、授業についていくのが大変です。でもほかの科目も勉強しなきゃならないし…。授業の予習・復習や、テスト対策を効率的にやれる方法を教えてください。
進研ゼミからの回答
【質問の確認】
こんにちは。
いただいた質問についてお答えしていきましょう。
「倫理は初めて見聞きする言葉や覚えなければならないことが多く、授業についていくのが大変 です。でもほかの科目も勉強しなきゃならないし…。授業の予習・復習や、テスト対策を効率的に やれる方法を教えてください。」
というご質問ですね。
【解説】
倫理では、「重要な思想や概念と人物の対応がちゃんと理解できているかどうか」が大きなポイントとなるので、授業はその点に注目しながら受けましょう。そのためにも、効率的な学習をすることで、理解がぐっとしやすくなります。
(1)教科書を読もう
とはいっても、ただ漫然と読むだけでは効率的とはいえません。それぞれの地域・時代ごとの、思想や概念の大きな流れを意識しながら読んでください。地域や時代によって、どんな思想・概念がどのように生まれ、受け継がれて発展していったか、大まかに把握するだけでも、授業のわかりやすさがかなり違ってきます。
(2)思想家の言葉や、重要用語の意味を調べよう
倫理では、なじみのない言葉や一見して意味のわからない用語が多く登場します。
授業を受ける前に、それらの意味を調べておけば、授業では話の流れを理解することに集中できます。授業の後でも、よくわからなかった用語や言葉は、その日のうちに調べて意味を理解しておきましょう。
(3)思想・概念と人物の対比を押さえよう
倫理で重要なのは、思想・概念と人物の対比をきちんと理解できているかどうかです。そこでまず、よく出てくる思想家の思想、キーワードとその要旨などを以下の例のようにノートにまとめましょう。
例)社会契約説
ホッブス | ロック | ルソー | |
---|---|---|---|
自然状態 | 自然権をもつ個々人による闘争状態 | 万人が比較的自由・平等で平和な状態 | 万人が自由・平等・自給自足の理想状態 |
自然権 | 自己保存の権利 | 生命・自由・財産権 | 自由・平等 |
社会契約 の内容 |
闘争をさけるため、各人が自然権を統治者に譲渡するという契約を結び、国家を形成し、安全を保障してもらう | 自然権をより確実に守るために、人民は個々人相互の契約によって成立した国家に自然権の一部を信託する。国家が自然権を侵害したときは、抵抗権・革命権を行使できる | 個々人の間の契約によって共同体(国家)をつくり、自然権を共同体に譲渡する。公共の利益をめざす一般意志を人民が担うことにより、自由と平等が実現する |
【アドバイス】
教科書を熟読し、その時代の思想の流れを図にまとめるなどすると、より理解が深まります。また、倫理は覚えるべき項目が多いため、用語をやみくもに暗記するのではなく、重要事項を 時代背景などとも関連づけて、整理して覚えることを心がけましょう。