【生活文化,国家の結びつき,民族・領土問題】宗教の種類と分布
世界の宗教がよく分かりません。
キリスト教や、イスラム教などはわかるのですが、カトリックやシーア派スンナ派って何ですか?
また、どうやって覚えればいいですか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
それではさっそく、質問について回答させていただきます。
【質問の確認】
世界の宗教がよく分かりません。
キリスト教や、イスラム教などはわかるのですが、カトリックやシーア派スンナ派って何ですか?
また、どうやって覚えればいいですか?
【解説】
キリスト教の中で、西ヨーロッパで古くから信仰されてきたのが「カトリック」(旧教)です。ローマ教皇をトップとする教会組織とも言えます。キリスト教の中での多数派と思っても構わないでしょう。
それに対し、16世紀の宗教改革で、「カトリック」の教会が腐敗しているなどと批判して生まれたのが、「プロテスタント」(新教)です。
主にヨーロッパ北部の国々(イギリス・オランダ・ドイツ北部・デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランドなど)で、プロテスタントが多くなっています。地図で見てみれば、どのあたりに多いのかが、すぐに把握できるはずです。
イスラームについては、多数派が「スンナ派」、少数派が「シーア派」と覚えておけば十分です。
イスラーム国の中で、「シーア派」が中心を占めるのは、イランです。
それから、イランの隣のイラクでも、シーア派が多くなっています。「イランの影響を受けて、隣のイラクの中でも、イランに近い地域でシーア派が多くなっている」という形で理解しておけばよいでしょう。
これ以上の詳しい内容を理解するには、世界史の予備知識が不可欠になります。もし興味があれば、世界史の教科書を読んでみるとよいでしょう。
また、地理の入試では、宗教の詳しい内容まで問われることは多くないので、細かいところまで気にする必要はないでしょう。
【アドバイス】
宗教について、地理の『エンカレッジ』に載っている内容や、入試に出る内容は、中学の歴史でも登場したものであるのが普通です。高校世界史なら世界史Aの教科書に載っている程度のことしか、入試の地理では出題されません。
宗教について理解するには、世界史の予備知識が不可欠ではあるものの、中学生向けの参考書や、高校生向けの教科書・薄い参考書で調べれば、地理で必要となる知識は十分得られます。
あるいは、地理の用語集を使って調べるという方法でも、大丈夫でしょう。用語集はできるだけ活用する方が、効率的に学習が進むはずですよ。
それではこれで回答を終わります。これからも、『進研ゼミ高校講座』への取り組みを続けながら、知識を正確にしていきましょう。