定期テスト対策 高校地歴公民

調べたいテスト科⽬を選択する

調べたいテスト科⽬を選択する

⾼校・中学校をチェックして教科や科⽬を選んで、「この学習内容を表⽰する」を押してください。

この科目の学習内容を表示する

このウィンドウを閉じる

地理 定期テスト対策【産業】発展途上国の生産費について

【産業】発展途上国の生産費について

「(鉄鋼業の)生産量は1980年代ごろからは生産費の安い発展途上国などで増加してきた」とのことですが、なぜ発展途上国では生産費が安いのですか。
経済的な面から知りたいので教えてください。

進研ゼミからの回答

こんにちは。いただいた質問について、さっそく回答させていただきます。

【質問内容】
「(鉄鋼業の)生産量は1980年代ごろからは生産費の安い発展途上国などで増加してきた」とのことですが、なぜ発展途上国では生産費が安いのですか。
経済的な面から知りたいので教えてください。

【質問への回答】
「生産費」というのは原料費や労働賃金(人件費)などを指しますが、特に発展途上国では鉄鋼業に限らず一般的に「原料費」や「人件費」が安くなります。まずは人件費の点について説明していきましょう。

仮に、同じ品質の服で、国際的な価格は同じ30ドルという商品をつくる場合を想像してみましょう。

さまざまな技術・作業用機械などが発達した先進国Aでは、この服を1人が1日でつくれるとします。それに対し、そうした技術などが発達していない発展途上国Bでは、この服を1日でつくるのに、3人の人手が必要になるとします。

できた服を30ドルで売って、(わかりやすいように)その30ドル全部が、つくった人の収入になると仮定しましょう。
そうすると、先進国Aの人は、1人で30ドルもらうことができるのに対し、発展途上国Bの人たちは、30ドルを3人で分けなければなりません。
ゆえに、先進国Aの1人の収入が1日30ドルであるのに対し、発展途上国Bの1人の収入は1日10ドルにしかなりません。

このような感じで、発展途上国の人たちの収入・給料は、先進国に比べて少なくなるわけです。

そのほか、平均的な給料が安い発展途上国では、そこで売られている品物も安くなります。人々の給料が安いので、品物の価格を高くすると売れないからです。
よって発展途上国では、人件費も原料費も安く、生産費が安くなるのです。

【学習アドバイス】
上で述べた発展途上国Bに、先進国Aの企業が進出し、工場をつくったと仮定してみましょう。
その企業では、1人につき1日15ドルの給料で、働く人を雇ったとします。発展途上国Bでの平均的な給料が1日10ドルだとするなら、たくさんの人々が、喜んで先進国Aの企業の工場で働こうとするでしょう。
逆に、先進国Aの企業から見ると、(先進国Aでの平均的な給料は1日30ドルとするなら)先進国Aの人を雇う場合よりも、発展途上国の人を雇う方が人件費が安くてすむわけです。

こうした形で、先進国から見ると、発展途上国では原料費や労働賃金(人件費)などの生産費が安くすむわけです。
それではこれで回答を終わります。
では、進研ゼミの教材でわかりにくいところがありましたら、また質問してくださいね。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

キミが最近調べた学習内容

定期テストの勉強方法については
こちら

「進研ゼミ高校講座」で、
定期テスト対策の効率UP!
\学年別の教材をチェック/

あとで読む・つづきを読む

キミが読んでいたページ

このページをあとで読む

Closed