【南・西・中央アジア,アフリカ】なぜイギリスの旧植民地では茶の生産量が多いのか
国別生産量の統計資料について、“上位にイギリスの旧植民地がきているので茶の生産だと分かります”とありましたが、私にはなぜそう結び付けることができるのかわかりません。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
それでは、今回の質問に回答します。
【質問の確認】
茶の国別生産量の統計資料について、“上位にイギリスの旧植民地がきているので茶の生産だと分かります”とありましたが、私にはなぜそう結び付けることができるのかわかりません。
【解説】
まず、「茶(の葉)」は、加工されて「緑茶」・「紅茶」・「ウーロン茶」といった製品になることを思い出しましょう。
農産物として「茶」という項目がある場合、あとで加工されて「緑茶」・「紅茶」・「ウーロン茶」などになるもの全部が含まれているわけです。
日本人の場合、ただ「茶」と言われると「緑茶」を思い出すことが多いでしょうが、「紅茶」なども含まれることに注意することが大切です。世界的には、「緑茶」よりも「紅茶」の生産量の方が多くなっています。
そして、「紅茶」の消費国として特に有名なのが、イギリスです。
ただし、「紅茶」の原料となる「茶(の葉)」は高温多雨の土地を好むので、比較的寒いイギリスでは、栽培は困難です。そこで、かつてのイギリスは、植民地であったインドなどで「茶(の葉)」を栽培させて、それを自国に輸入して、消費していたわけです。
その後、インド・スリランカ・ケニアなどのイギリス植民地は独立しますが、茶の生産は続けており、イギリスに輸出しているというわけですね。
【アドバイス】
地理の学習では、基本的な世界史の知識も必要になることがあります。できれば、世界史についても簡単に調べながら学習を進める方が、効果が上がると言えるでしょう。
それではこれで回答を終わります。これからも、『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってくださいね。