【日本の風土と伝統思想/日本の仏教】日本の仏教の開祖について
日本の仏教、どの開祖がどんなことをしたのかが覚えられません。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
それではさっそく、質問について回答させていただきます。
【質問の確認】
日本の仏教、どの開祖がどんなことをしたのかが覚えられません。
【解説】
まずは、主な宗派を開いた人物をしっかりおさえましょう。その上で、主張した内容の中でもカギとなる部分をおさえていきます。開祖自身が開いた寺もあわせて問われることが多いので、注意しましょう。
開祖 | 中心寺院 | 内容 |
---|---|---|
最澄 | 比叡山延暦寺 | ■唐に渡って天台宗の教えを学び、日本の天台宗の開祖となった。 ■法華経の説くー乗思想こそがブッダの本来の教えであると確信し、人間は修行によって誰もが仏になれると説いた。 |
空海 | 高野山金剛峰寺 | ■唐に渡って密教の教えを学び、これをもとに真言宗を開いた。 ■三密の行により、この身のままで成仏をとげることができる(即身成仏)と説いた。 |
親鸞 | 本願寺 (東本願寺・西本願寺) |
■師である浄土宗の開祖・法然の教えをさらに徹底させ、浄土真宗を開いた。 ■すべての救いは阿弥陀仏の力とはからいによるものであるとする絶対他力を説いた。 ■没後、本願寺が建てられたが、1602年、相続問題から東西に二分された。 |
道元 | 永平寺 | ■宋に渡って禅を学び、日本に曹洞宗を伝えた。 ■ひたすら坐禅に打ち込むことが唯一の行であり(只管打座)、また坐禅の修行そのものが悟りをあらわしている(修証一等)と説いた。 |
日蓮 | 身延山久遠寺 | ■法華経こそが最高の経典であると確信し、日蓮宗(法華宗)を開いた。 ■みなが法華経に帰依して題目をとなえれば救われると説き、他宗を激しく排撃した(四箇格言)。 |
【アドバイス】
仏教がどのように解釈され、日本に定着していったかを理解しておきましょう。特に、誰でも実践可能な易行を説き、すべての民衆を救済することを目指した鎌倉仏教がどのように民衆の心をとらえていったのかその経緯について理解を深めましょう。