【図形と計量】tanの値からcosの値を求めるときの分数の式変形について
1+tan^2θ = 1/cos^2θ ・・・・・・①
から,
cos^2θ = 1/(1+tan^2θ) ・・・・・・②
にいきなりなるのがわからない。
①から②になる途中過程,分数の計算を教えてほしい。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問について,早速,回答します。
【質問の確認】
【問題】
0°≦θ≦180° とする。tanθ=-2のとき,sinθ,cosθの値を求めよ。
について,cosθ の値を求めるときに,
三角比の相互関係
と変形する,分数の計算を教えてほしい。
というご質問ですね。
【解説】
これは,両辺を逆数にする変形です。逆数というのは,分母と分子を入れかえた数のことで,
となります。
そして,質問されている変形は,等式の左辺,右辺ともに,分母と分子を入れかえる変形です。
等式の場合は,左辺,右辺ともに分母と分子を入れかえても,等号が成り立ちます。すなわち,
となります。
今回の式は
となります。
また,次のように導くこともできます。
両辺の逆数をとった方が計算が楽ですね。
【アドバイス】
練習問題に取り組むことで,こういった計算方法についても,収穫がありますね。模範解答の計算手順には,工夫があって,それらをまねして使っていたら,身についていきます。単に,暗算が速いかどうかだけではなく,工夫して変形する力も計算力のうちですし,得点する力の素になりますよ。
これからも『進研ゼミ高校講座』を使って,得点を伸ばしていってくださいね。