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古文 定期テスト対策【助動詞】意味を覚えるコツを教えてください

【助動詞】意味を覚えるコツを教えてください

ただでさえたくさん助動詞があるのに、意味もたくさんあって、うまく覚えることができません。何かよい方法はありますか?

進研ゼミからの回答

こんにちは。
早速、いただいた質問についてお答えしていきましょう。

【質問の確認】

ただでさえたくさん助動詞があるのに、意味もたくさんあって、うまく覚えることができません。
何かよい方法はありますか?

【解説】

●そもそも「助動詞の意味」の意味とは?
古文の助動詞の意味といえば、例えば「過去」「希望」「推量」など「文法的意味」と呼ばれるものが思い浮かびますね。しかしこれらは、そもそも何を意味しているのでしょう。

これらは実は、助動詞の働きそのものと深い関係があります。
助動詞の働きとは、活用がある語(=動詞・形容詞・形容動詞・助動詞)に
「意味をつけ加える」ということです。※1
これは現代語を例に考えるとわかりやすいでしょう。
(例)動詞「行く」+助動詞 → 行った・行きたい・行くだろう など

この例で示したように、赤字の助動詞がつけ加わることによって、活用語にさらに具体的な意味(過去・希望・推量など)が加わり、それが文の流れを方向づけていることがわかるはずです。
つまり、「助動詞の意味」とは、ある活用語につけ加える意味を簡単に表したものということができますね。

※ 1 例外的に活用がない語(体言や助詞)に接続する助動詞として「なり」・「たり」・「ごとし」などがあります。

●いきなりすべては無理! まずは的を絞って覚えましょう!
助動詞は数が多く、1つの助動詞が複数の意味を持つことも多いので、いっぺんに覚えるのは、とても大変です。
ですから、まずは文脈を押さえるうえで重要な役割を果たす助動詞について、その意味を覚えていくとよいでしょう。

特に注意すべきものとして、
「き」「けり」「つ」「ぬ」「たり」「り」「む〈ん〉」「べし」「ず」「る」「らる」「す」「さす」「しむ」の14種類の助動詞が挙げられます。試験でもその意味を問われやすいので、必ず押さえておきましょう。

●「例文+現代語訳」を何度も繰り返し覚えるのが、暗記の近道!
これだけでもまだたくさん助動詞の意味がありますね。
しかし千里の道も一歩からです。一つずつ暗記していく必要がありますが、そのときのコツは、短い古文の例文と現代語訳とを一緒に、ニュアンスをつかみながら覚えていくことです。
「完了」や「推量」などの用語だけで覚えていくよりも、意味を忘れにくくなります。また、助動詞が文中に出てきた時に、それがどんな意味を持っているかがつかみやすくなりますよ。

(例)

ぬ[完了]と、む<ん>[推量]の例文
古文で覚えるのはハードルが高いという人には、以下のように古文の文法を用いた現代文の例文と一緒に繰り返し覚えるのがおススメです。

(例)

ぬ[完了]と、む<ん>[意思]と、べし[適当・勧誘]の例文
●助動詞の意味の判別は、文脈を押さえるためにも重要!
助動詞は、文法上ではあくまで活用語に意味をつけ加える脇役にすぎません。
しかし、助動詞には、文脈をとらえるうえで、その文の述語(=どうした)部分の意味内容を決める大切な役割があります。例えば、打消の助動詞「ず」を見落とすと、文意が逆になってしまうように、判読を誤ると文脈を大きく読み間違えてしまうこともあるので、その重要性をよく理解したうえでそれぞれの意味を暗記していきましょう。

【アドバイス】

助動詞がわかるようになるためには、まず古文の中で、その文ではどういう意味の助動詞なのか見当をつけられるようになることが大切です。そして、早くマスターするためにも助動詞の「意味」にはどのようなものがあるのか、まずは先に挙げた14種類の助動詞から覚えていくとよいでしょう。
そのときのコツとしては、覚えやすい例文と訳を一緒に少しずつ覚えていくというように、段階を追って助動詞に慣れていけばよいです。ここで示したのは、覚え方のほんの一例ですが、参考にしてより多くの助動詞のマスターをめざしましょう。

これからも、『進研ゼミ高校講座』を使って、国語の力を伸ばしていってくださいね。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

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