【現代社会】 高度経済成長とバブル経済の違い
高度経済成長とバブル経済の違いは何ですか?
また,石油危機はどちらに関係があるのですか?
進研ゼミからの回答
高度経済成長とバブル経済はどちらも好景気が続いた時期ですが,「起きた年代」と「内容」が違います。
高度経済成長は1950年代中ごろから20年近くにわたって起き,バブル経済は1980年代後半~1990年代はじめに起きました。
石油危機に関係があるのは「高度経済成長」です。
■高度経済成長
1950年代中ごろから20年近くにわたった急速な経済成長のことです。
日本は1950年代中ごろまでにほぼ戦前の経済水準にまで達していましたが,1950年代中ごろ~1970年代の前半に,工業化中心の政策がとられたために,20年近くにわたって高い経済成長率が続きました。
国民の生活水準は上昇しましたが,公害問題も発生しました。
また,中東での戦争をきっかけに,中東の石油産出国が石油価格を引き上げたため,世界の経済が大きな打撃を受けました(石油危機)。
日本の高度経済成長も,石油危機の影響で終わりました。
■バブル経済
1980年代の後半~1990年代のはじめにかけて,政府の低金利政策により企業の投資などが進んで,土地や株の値段が泡(バブル)がふくらむように異常に値上がりした経済をいいます。
1990年代に入ると,政府が引き締め政策をとったため,土地や株の値段が暴落してバブル経済は崩壊しました。