【近現代(明治時代〜)】 自作農家,自小作農家,小作農家の違い
自作農家と自小作農家と小作農家の違いがわかりません。
進研ゼミからの回答
「自作」とは自分の土地を耕作すること,「小作」とは小作料を払って他人の土地を借りてそこを耕作することです。
自作農家,自小作農家,小作農家の意味はそれぞれ次のとおりです。
■自作農家
自分で土地を持ち,耕作して生活をしている人
■自小作農家
自分でも土地を持ち耕作しているが,それだけでは生活できないため,地主から土地を借りて耕作して,小作料を支払った残りで生活をしている人
■小作農家
土地を持たず,地主から土地を借りて耕作して,小作料を支払った残りで生活をしている人
[農地改革]
戦前の日本の農村には自小作農家や小作農家が多く,高い小作料を地主に支払うために苦しい生活をしていました。
第二次世界大戦後の日本を統治していたGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は,民主的な国をつくるには小作農家を解放して自立した農民を生み出すことが必要だと考えて「農地改革」を行いました。
「農地改革」では,政府が地主の土地を買い上げて,自小作農家・小作農家に安く売り渡しました。
これにより自小作農家・小作農家の多くは自作農家になることができて,地主と小作農家の主従関係がなくなって,農村の民主化の第一歩となりました。