【地形図と地域調査,地形】地形図での海岸段丘の見分け方について
地形図で海岸段丘の見分け方がわかりません。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問について、さっそく回答させていただきます。
【質問内容】
地形図で海岸段丘の見分け方がわかりません。
【質問への回答】
「海岸段丘」は、土砂がたまった海底(陸地)が隆起したり海水面が低下したりすることによって形成されます。そうした海岸段丘ができあがる過程を表したものが、以下の図になります。
まず、一般的な海岸付近の地形を考えてみましょう。海は動いており、砂・泥・生物の死骸など様々な物を運んでいます。陸地から近いところに位置する海底は、海(波)によって運ばれてきた物が堆積しやすい場所です。そのため、陸地から近いところにある海底は、平坦になりやすい傾向があります。そうした海底の平坦地が隆起したり、海水面が低下したりすると、地上に平坦面が現れて、平野になります。このようにしてできたのが、海岸平野です。
こうして海岸平野ができたあと、海に面するところは波などによって侵食され、急崖あるいは急斜面が形成されていきます。さらにその後、新たな陸地の隆起や海水面の低下などが繰り返されると、平坦面(緩斜面)→急崖(急斜面)→平坦面(緩斜面)→急崖(急斜面)といった地形が続くこと になります。これが、「海岸段丘」と呼ばれる地形です。
このような「海岸段丘」は、地形図上では「海岸の近くに、海岸線とほぼ平行な等高線が、複数見られる」ことによって、見つけることができます。
例えば、海岸線と等高線が、下のような感じで描かれている場合に、「海岸段丘」と判断できるわけです。
【学習アドバイス】
以上の説明を参考にして、「海岸段丘」に関連した問題に再チャレンジしてみると、解き方のコツも分かってくると思いますよ。
それではこれで回答を終わります。またわからないことがあれば質問してください。