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化学 定期テスト対策【非金属元素と化合物の性質】濃硫酸と希硫酸

【非金属元素と化合物の性質】濃硫酸と希硫酸

濃硫酸と希硫酸の区別を教えてください。

進研ゼミからの回答


こんにちは。いただいた質問について回答します。

【質問内容】
濃硫酸と希硫酸の区別を教えてください。
というご質問ですね。

【質問への回答】
硫酸は,次のように,接触法と呼ばれる方法で工業的に製造されています。

【非金属元素と化合物の性質】濃硫酸と希硫酸

この生成した三酸化硫黄を濃硫酸に吸収させます。濃硫酸中に含まれているわずかな水とゆっくりと反応させるのです。このとき得られる硫酸は,発煙硫酸と呼ばれます。

【非金属元素と化合物の性質】濃硫酸と希硫酸

濃硫酸は,大変吸湿性が強いため,乾燥剤として用いられます。デシケーターの中で用いることもあります。

【非金属元素と化合物の性質】濃硫酸と希硫酸

なので,濃硫酸は約18mol/Lであることがわかります。

希硫酸は,この濃硫酸を水で薄めてつくります。濃硫酸を水で薄めるときには,多量の熱を出すので,水に濃硫酸を少しずつかくはんしながら加えます。その逆に,濃硫酸に水を加えていくことは絶対に行ってはいけません。
さて,希硫酸の「希」とは,「薄めてある」という意味であると考えてよいでしょう。したがって,「希硫酸」と呼ぶと,その濃度がある決まった濃度に決まっているというわけではなく,1mol/Lでも3mol/Lでも希硫酸なのです。ですから,実験に希硫酸を用いる場合,その実験に応じて,1mol/Lを用いる場合があったり,6mol/Lを用いる場合があったりするのです。
濃硫酸と希硫酸の性質をまとめると以下のようになります。

【非金属元素と化合物の性質】濃硫酸と希硫酸


【学習アドバイス】
硫酸は濃硫酸と希硫酸で性質が大きく違います。問題文で試薬として用いられているとき,「希」硫酸であれば「強酸」としての性質を利用することが多いのですが,「濃」硫酸では,上記に示したようなさまざまな性質から出されることになります。この性質の違いを念頭において,それぞれの性質をまとめておきましょう。

以上で回答を終わります。
これからも「進研ゼミ」の教材を利用して,力をつけていきましょう。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

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