【非金属元素と化合物の性質】ハーバー・ボッシュ法
ハーバー・ボッシュ法とは,どんな方法ですか? どんな物質がつくられるのでしょう。
進研ゼミからの回答
こんにちは。いただいた質問について回答します。
【質問内容】
ハーバー・ボッシュ法とは,どんな方法ですか? どんな物質がつくられるのでしょう。
というご質問ですね。
【質問への回答】
ハーバー・ボッシュ法とは,1913年,ドイツのハーバーとボッシュによって完成されたアンモニアの工業的製
法です。
この熱化学方程式からわかるように,アンモニアの生成率を上げる(平衡を右に移動させる)には,
①より低温にする(発熱反応のため)
②より高圧にする(左辺の係数の和 > 右辺の係数の和 より)
以上の2点の条件にすればよいことがわかります。しかし,
●あまり低温にしすぎると反応が進まず平衡に達するまでに時間がかかる。
●あまり高圧にしすぎると,反応装置が壊れてしまいかねません。それに耐えることができる丈夫な装置を
つくらなければならず,費用がかかる。
【学習アドバイス】
高校で出てくる,人名のつく反応で代表的なものは,ハーバー・ボッシュ法とオストワルト法,ソルベー法(ア
ンモニアソーダ法)です。反応の名称とともに,原料と生成物をそれぞれ押さえておきましょう。
ハーバー・ボッシュ法は化学平衡を利用したエ業的製法で,しくみはやや複雑ですが,生成量を多くすること
と反応そのものを安全かつある程度短時間で進めることのバランスをとって,反応条件を定めていることに
注意しましょう。
以上で回答を終わります。
今後も『進研ゼミ高校講座』を使って,得点を伸ばしていってくださいね。