【データの分析】四分位数の求め方
箱ひげ図をかく問題で,データを小さい順に並べて,最小値,最大値,中央値,平均値までは,求まったんですけど,第1四分位数と第3四分位数がわからないので,教えてください。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
それでは,いただいた質問についてさっそく回答いたします。
【質問の確認】
箱ひげ図をかく問題で,最小値,最大値,中央値,平均値の求め方はわかったが,第1四分位数と第3四分位数の求め方がわからないので,教えてください。
というご質問ですね。
【解説】
データを小さい方から順に並べたとき,中央値に相当するのが「第2四分位数」であり,
下位(中央値より小さい方)のデータの中央値が「第1四分位数」
上位(中央値より大きい方)のデータの中央値が「第3四分位数」
となります。具体的に,
というデータについて考えると,中央値(第2四分位数)は169であることがわかります。
そこから,下位のグループ(赤い枠)は165と168の2つなので,この2つの値における中央値(第1四分位数)は,
(165+168)÷2=166.5 ←データの個数が2つなので,2つの値の平均値を中央値とする。
と求められます。
同様にして,上位のグループ(緑の枠)は172と173であり,この中央値(第3四分位数)は,
(172+173)÷2=172.5
と求められます。
下位・上位のグループのデータが奇数個存在すればその中に中央値が存在しますが,このように偶数個存在している場合では,中央にくる2つの値を足して2で割るという操作が必要になります。
【アドバイス】
データを値の大きさの順に並べたとき,4等分する位置にくる値が四分位数です。
第1四分位数は下位のデータの中央の位置にくる値,第3四分位数は上位のデータの中央の位置にくる値であることを覚えておきましょう。
それでは,これで回答を終わります。
これからも『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってくださいね。