【経済】 なぜ東京都は地方交付税交付金をもらっていないか
なぜ東京都は地方交付税交付金をもらっていないのか?
進研ゼミからの回答
東京都は自主財源の収入が多いことから,地方交付税交付金を必要としないと考えられているからです。
「自主財源」とは,地方公共団体が自分で集めることができるお金のことです。「地方税」のほか,たとえば市でつくった体育館などの「使用料」や,住民票などの書類を発行したときの「手数料」などがこれに当たります。
そもそも,地方交付税交付金とは,「地方公共団体の間の収入の格差をなくすため」に,国から交付される
お金のことです。
ですから,産業が発達していて,地方税などの自主財源の収入が多い地方公共団体には,地方交付税交付金
は少なく配分する(もしくは交付しない)ことになります。
【ワンポイント】
東京都は多くの企業が集まっているため,企業に課される地方税などが「収入の約6割」を占めています。
そのほかの収入とあわせると,東京都の自主財源比率は「82.9%(2011年度)」と非常に高くなっていま
す。(→地方全体の自主財源比率は47.2%)