【経済】 日本銀行とその役割について
日本銀行は「政府の銀行」や「銀行の銀行」ともいわれていますが,具体的にどういうことをしているのかわかりません。
進研ゼミからの回答
「政府の銀行」とは,日本銀行が,政府の資金を出し入れしていることです。
「銀行の銀行」とは,日本銀行が,一般の銀行のお金を預かったり,一般の銀行にお金を貸したりしていることです。
また,日本では,日本銀行だけが紙幣を発行することができます。
■政府の銀行
わたしたちは,一般の銀行に自分の口座をつくってお金を預けておき,必要なときにその口座からお金を引き出して使うことができます。政府もこれと同じように,日本銀行に口座を持っていて,政府の資金を預けたり使ったりしています。このことから,日本銀行は「政府の銀行」と呼ばれます。
政府は国民から税金や社会保険料などのお金を集めます。政府は集めたお金を日本銀行に預けます。一方,政府はさまざまな仕事をしています。それに必要なお金は日本銀行の政府の口座から支払われます。
このようにして,日本銀行は,政府の資金を取り扱っているのです。
■銀行の銀行
一般の銀行は日本銀行に口座を持っています。
一般の銀行は,自分の銀行のお金の一部を日本銀行に預けておきます。急にたくさんのお金が必要になったときは,日本銀行からお金を借りることもできます。このことから,日本銀行は「銀行の銀行」と呼ばれます。
■紙幣の発行
日本銀行は,千円札や一万円札などの紙幣を発行します。
ですから,紙幣は正式には「日本銀行券」と呼ばれます。
そのほか,景気や物価を安定させるため,市場での通貨の流通量を調整したりします。これを「金融政策」といいます。