【オンライン授業】小学校から授業開始の連絡が!保護者はどう準備する?

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月下旬の時点で、全国的に多くの小学校が休校中です。
文部科学省では「新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けた家庭での学習や校務継続のための ICT の積極的活用について」の検討が行われています。
3月に休校が始まってすぐの時期には、宿題のプリントを各家庭に配布するなどしていた小学校でも、休校が長期化しそうな状況をふまえてオンライン学習の導入を検討する動きがあるようです。また、一部の小学校では、既にオンライン授業が開始されています。

保護者のなかには、子どもが通う小学校でも早くオンライン授業を始めてくれないかしら、とオンライン授業の実施を待ち望んでいるかたもいらっしゃると思います。
でも、ある日突然、小学校から「来週からオンライン授業を開始します」という連絡がきたら、「どうしよう……。ちゃんと参加できるかしら?」とちょっと心配になってしまうかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

オンライン授業といっても、いろいろな方法があります。ここではビデオ会議ツールを使用して、リアルタイムで開催される授業にお子さまがご自宅から参加する場合について、オンライン授業開始までの一般的な流れをご紹介します。

オンライン授業に小学生が参加するメリットとは

小学生がオンライン授業へ参加することにはさまざまなメリットがあります。まず、外国語やプログラミングなどの専門性の高い科目が今後は小学校でも実施されるようになります。こうした科目はその専門性の高さゆえに、学校の教師だけでは十分な指導が行えない可能性があるでしょう。しかし、オンライン授業なら外部の講師を招きやすくなるので、授業の質が向上することが予想されます。特に、英語では講師のネイティブな発音に触れられるため、子どもの英語力が大きく成長する効果が期待できます。
学校に行くのが難しい生徒が授業を受けられるようになることもオンライン授業のメリットのひとつです。従来なら授業を受けるためには登校するのが大前提でしたが、オンライン授業なら自宅でも受講できます。そのため、不登校の生徒や体調が悪い生徒にも、他の生徒と同じように学習の機会が与えられるのです。また、過疎地域に住んでいる子どもでも、ネット環境さえ整えれば都会と同じ水準の授業を受けられるようになります。
塾などでもオンライン授業は行われていますが、オンラインの場合は通塾する場合に比べて費用が安くなる傾向にあります。通塾する手間もかからないので、コストを抑えて学習できるというメリットが得られるのです。

小学生のオンライン授業にはデメリットもある

オンライン授業を受ける際は、長所だけでなく短所も知って備えておく必要があります。まず、オンライン授業を受けるためにはネット環境とパソコンやタブレットなどのIT機器が必須となります。もともと環境が整っている場合は問題ありませんが、整っていない場合は新たに導入しなければならず、コストがかかることがデメリットのひとつです。
また、子どもがオンライン授業に慣れるまでは保護者のサポートが必要です。本来は学校に任せていた部分まで世話することになり、保護者の負担が増える可能性もあるでしょう。そして、オンライン授業に対する子どものモチベーションが上がらない場合もあります。学校に比べて自宅は集中しにくく、オンライン授業が始まっても子どもが学習意欲を見せないこともあるのです。子どものやる気を引き出すために、保護者は集中しやすい環境を整えてあげる必要があります。また、タイムスケジュールを組むなど、生活にメリハリがつくような工夫を凝らすことも大切です。

オンライン授業は学校以外の学習でも活用されている

オンライン授業を実施しているのは学校だけではありません。小学生向けの塾でもオンライン授業は導入されており、便利に活用することができます。そして、オンライン塾には色々なタイプがあるため、お子さまと相性の良いスタイルを選ぶことが重要です。
オンライン塾は、すでに録画された授業を視聴するもの、ライブで授業を受けるもの、専用タブレットで自主的に問題を解いていくものという3つのタイプに大きく分けることができます。事前に録画された授業を視聴する塾の場合は好きなペースで学習を進められるため、学習意欲が高いお子さまにおすすめです。ライブで授業を受けるタイプは、通常の授業と同じようにわからないところはその場で質問できます。お子さまがモチベーションを維持しやすく、丁寧な指導が受けられるタイプだといえるでしょう。専用タブレットで問題を解いていくタイプでは、AIがお子さまのレベルに合わせた問題を用意してくれます。そのため、こつこつと学力を伸ばしたい場合におすすめです。

お子さまが通う小学校から家庭の通信環境について確認があったら

小学校でオンライン授業が実施できるかどうかは、対象となるご家庭の通信環境が整っていることが条件になります。
そのため、小学校でオンライン授業を検討されている場合は、恐らく検討中の段階で、小学校から各家庭に、通信環境についての確認があると思います。

【学校から確認される主な事項】
・インターネット環境の有無(有線か、Wi-Fiかなど)
・パソコン、タブレット、スマートフォンの所有状況
・オンライン授業が始まった場合に保護者がどの程度サポート可能か(時間的・技術的に)

学校から確認があったら、それぞれの事項について、正しく報告しましょう。よくわからない場合は、ひとまず回答を保留し、わかるかたに確認したうえで、正しい情報を回答することが大切です。実際は環境が整っていないのに、整っていると回答してしまうと、お子さまが参加できない状況でオンライン授業が始まってしまうかもしれません。
もし、ご家庭でオンライン授業に参加できる通信環境が整っていない場合は、授業の代替としてプリントで学習していけないかなど、学校の先生に相談してみましょう。

オンライン授業開始の連絡が届いた!準備や各種設定はどうする?

小学校からオンライン授業開始の連絡が届いたら、開始日までの間に各家庭で対応する必要がある準備事項について、早めに確認し、対応を進めていきましょう。
何を準備しなくてはいけないかについては、小学校から案内があると思います。説明を読んでもわからない場合や、説明どおりに設定したつもりでもうまくいかない場合は、小学校の問い合わせ窓口に質問したり、周囲の詳しいかたに協力をお願いしたりして、準備を整えておきましょう。

ご自宅にタブレットやパソコンがなく、オンライン授業に参加するのに保護者のスマートフォンを使わなければいけない場合、オンライン授業開始日までに急いでタブレットなどを購入すべきか迷うところですが、まずはお手元にある操作に慣れている端末で一度参加してみてから検討してもよいでしょう。

お子さまも一緒に事前練習を何回かしておく

小学校でオンライン授業に使用されるツールが無料のビデオ会議アプリなどの場合は、事前にご自宅でも練習することができます。
ご家族や、お知り合いのかたに協力していただくなどして、お子さまも一緒にビデオ会議への接続から、相手とオンラインで会話してみるところまでを何回か練習しておくと安心です。
また、部屋の様子を映したくない場合は、壁の前など、背景を気にせずにオンライン授業に参加できる場所を事前に探しておきましょう。

事前練習でトラブルが発生したら原因を調べて解決しておく

保護者がビデオ会議の操作に慣れていない場合だけでなく、インターネット回線が一時的に不安定になるなどの外的な要因により、オンライン授業でトラブルが発生することは、よくあることです。以下はビデオ会議でよく起こるトラブルです。

・相手の声が聞こえない
・自分の声が相手に聞こえない
・映像が映らない
・映像が静止してしまう
・途中で接続が切れてしまう

事前練習の際にトラブルが起こったら、その原因を調べて、早めに解決しておきましょう。
もしご自身で解決方法がわからない場合は、このような分野に詳しいかたに教えてもらったり、小学校の先生に相談したりしてみましょう。
ただし、画面の映像が静止したり、途中で接続が切れたりする一時的な不具合は、よくあることですので、ある程度は仕方ないと割り切りましょう。

その他に準備しておくといいことはある?

お子さまがオンライン授業に集中できるように、保護者は万全の体制を整えてあげたいところです。まず、1日の時間割表を作ってみることをおすすめします。毎日のルーティンを決めておくと生活にメリハリがつき、授業にも集中しやすくなるでしょう。起床時間や勉強、遊び、家事など、お子さまの1日のスケジュールを組んでみてください。スケジュール通りに行動する習慣が身につけば、直前までゲームをしてオンライン授業に身が入らなくなるようなことも減るはずです。
余計なものが置かれていない、オンライン授業専用のスペースを用意してあげるのも効果的な方法だといえます。ゲームや漫画などが手の届くところにあると、どうしてもそちらに注意が向いてしまうものです。机にはオンライン授業に必要なものだけを置き、お子さまが授業に集中できる環境を整えてあげましょう。また、学習のゴールを毎日一緒に設定することで、お子さまがモチベーションを保ちながら勉強できるようになります。

お子さまの将来まで考えてパソコンの用意を

オンライン授業に向けて、お子さま専用のパソコンを新たに用意しようと考えている方もいるのではないでしょうか。小学校の授業にプログラミングが加わるなど、教育分野におけるパソコンの重要性は今後も増していくことが予想されます。そのため、将来を見越して子供専用のパソコンを用意するのもひとつの方法だといえるでしょう。
このとき、調べ物や資料作成、プログラミング教育などが自主的に行えるように、必要な機能が備わったパソコンを用意することが大切です。キーボードやWebカメラ、表計算ソフトといった機能が付いたパソコンを用意してあげると良いでしょう。また、お子さまを有害なサイトから守るためにも、セキュリティ対策の知識を身に付けておくことが重要です。

まずは接続できて、お子さまがオンライン授業に参加できればよし!

初めてオンライン授業に参加する日は、お子さまも保護者のかたも緊張してしまうかもしれません。
保護者のかたは、まずはオンライン授業に無事に接続できて、お子さまが何とか参加できればよしと考えましょう。授業が終わったら、オンライン授業を受けてどうだったか、ぜひお子さまと話してみてください。

オンライン授業に向けたお子さまの心の準備については、こちらの記事も参考にしてください。
【オンライン授業】小学校から授業開始の連絡が!オンライン授業を楽しむための子どもの心の準備

出典:文部科学省Webサイト
「新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けた家庭での学習や校務継続のための ICT の積極的活用について」(2020年4月23日発表)
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm

教育情報サイトでは、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)および大阪府の自治体より発表されている、小学校・中学校・高校の休校状況や学校行事延期などの状況をまとめています。
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